トヨタが生んだ名機として現在も絶大な人気を誇るエンジンが4A-Gである。軽快なレスポンスと心地いいサウンドを奏でる1.6ℓ直列4気筒DOHCエンジンは、時代と共に進化を続け、1983年から2002年までの20年近くにわたりさまざまなモデルに搭載されてきた。
そんな4A-Gの魅力に惹かれたオーナーが集まるイベントが、ALL-JAPAN 4AG FESTIVALが2023年から開催され、ファンの注目を集めている。今回は2024年6月30日に開催された第2回目のもようを取材した。
会場の富士山パーキング(山梨県富士吉田市)に集まった車両は300台以上。長い歴史を持つ4AGだけあって、会場には搭載モデルの代表格といえるAE86と歴代のトレノ/レビンが並ぶ。2024年はトヨタMR2の発売40周というメモリアルイヤーという関係もあり、1st・MR2が大きくフィーチャーされていた。
このミーティングを主催するのは、点火系チューニングキットなどを取り扱う山梨県のカーパーツメーカー/商社、T.M.WORKSの轟秀明さん。自らもMR2のオーナーであり、4A-Gエンジンの魅力を熟知している。
「AE86やレビン/トレノの後継モデルはスポーツ走行を楽しむ若い世代のユーザーも多く、アフターパーツも豊富です。4A-Gの仲間が集まることで、人気のAE86 を中心に蓄積された整備のノウハウを共有し、車両のメンテナンスやチューニングに活かしてほしいと考えて始めました。2023年に第1回を開催したところ大きな反響があり、継続を希望する声をいただきました」(轟さん)
会場ではセリカ、カリーナ、スプリンターなど80~90年代にかけて生まれた多彩なトヨタ車が並ぶ。比較的入手しやすい6thモデルのAE100、7thモデルのAE111が並ぶエリアには20〜30代の若いオーナーが多く集まっていた。
4A-Gは生産終了から20年以上が経過したこともあり、世代を超えたミーティングが果たす役割はますます大きくなっていくだろう。
■車種:4A-G/4A-GZE またはA型エンジン搭載車両
■開催日:2024年6月30日
■参加台数:約300台
■活動地域:全国
■問い合わせ先:ウェブサイト