スーパーカー・ブームの折、ランボルギーニ・カウンタックと人気を二分したフェラーリBB(ベルリネッタ・ボクサー)の復刻版カタログ。カタログは1981年版(変型26㌻編集/原寸271×302mm)。フェラーリ512BBiは、1971年のトリノ・ショーにランボルギーニ・カウンタックのライバルとして登場したモデル(当初のネーミングは365GT/4BB)の最終進化モデル。キャビン背後のミッドに横置き搭載するパワーユニットは当初の4390ccから4943ccに拡大した水平対向12気筒DOHC。512iはそれまでのウエーバー製トリプルチョーク・キャブレターをボッシュ製Kジェトロニック燃料噴射システムに変更。スペックは340hp/6000rpm、46.0kg・m/4200rpmとややマイルドになったが、全域でフレキシビリティが向上し、厳しさを増す排出ガス規制にも適合した。トップスピードは280km/h、0→400m加速は14.2秒。ボディサイズは4400×1830×1120mm。BB512iのネーミングは「クーペ/水平対向/5ℓ/V12/インジェクション」に由来する。
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