1991年の日産フィガロの復刻版カタログ。カタログは1991年版(12ページ編集、原寸250×260mm)。フィガロは初代マーチベースのパイクカー第3弾。1989年の東京モーターショーにプロトタイプを出展。1991年2月に正式デビューした。車名はモーツァルトの歌劇「フィアガロの結婚」に由来する。コンセプトは「優雅な気分を気軽に楽しめるパーソナルクーペ」。サイド部を残しながら開口するオープントップと、レトロ調スタイリングが魅力ポイント。キャッチコピーは「東京ヌーベルバーグ」。カタログでは「今、東京は新しい波におおわれています。音楽、アート、ファッション、映像、空間、食文化…世界中から集まる国境のない文化は、重なり合い、影響しあい、また新しいオリジナルの文化に生まれ変わっていきます。“文化を遊ぶ”東京ヌーベルバーグとは、そんな気運を共有する新しい世代へのメッセージワードなのです」と語りかけた。2万台を3回に分けて受注し抽選を行う販売方法が採用され、生産は高田工業が担当。ラインアップはモノグレード。トランスミッションは3速ATのみ。価格は187万〜133万円。ボディサイズは3740×1630×1365mm、エンジンは1ℓの直4OHCターボ(76ps)だった。
※資料提供/ブックガレージ