伝統の空冷エンジンを搭載した993型、1997年「ポルシェ911」の復刻版カタログ。993型は、空冷911最終モデル。カタログは1997年モデルの日本仕様(実寸210×155mm、20㌻編集)。993型は1994年モデルとして登場。スタイリングは一段とエアロ形状に進化。4WDスーパースポーツの959(1985年発表)を彷彿するフォルムに進化した。メカニズム面のハイライトはマルチリンク式リアサスペンションの採用。従来のトレーリングアーム式から全面変更することでロードホールディング能力は大幅に向上。もともとハイレベルだったハンドリング性能を一段と際立たせた。パワーユニットは油圧ラッシュアジャスターを新採用するとともに排気系のレイアウトを一新。RRのカレラは3.6リッター(285ps)、4WDのカレラ4のクーペには3.8リッター(300ps)を搭載した。ボディタイプはカレラ系がクーペとカブリオレ、そしてガラスルーフ仕様となったタルガの3種。カレラ4はクーペとカブリオレ、ターボはクーペのみだった。1997年モデルはスペシャルモデルとしてワイドボディのカレラSとカレラ4Sがラインアップされていた。
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