アストンマーティンは、同社のパーソナライゼーション・サービスである「Q by Aston Martin」によってカスタマイズされたアストンマーティンDBXを、ジュネーブ国際モーターショーに出展する。
▲アストンマーティン初のSUVモデル、DBXのダークサイドを強調するカスタマイズ・モデルをジュネーブモーターショーに展示
アストンマーティンのオーダーメイドサービス「Q」。DBXラインナップには「Q by Aston Martin - Commission」、「Q by Aston Martin - Collection」と呼ばれるデザイナー仕様を設定し、「Q by Aston Martin」サービスによって実現可能な、従来の常識を覆す卓越したパーソナライゼーションの能力を示すとしている。
▲ アストンマーティン初のSUV「DBX」。最大トルク700Nm、最大出力550PS、0-100km/h4.5秒の性能を誇る
チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンが率いるアストンマーティンのデザインチームは、従来のエレガンスの常識を超える斬新な手法で、彫刻的で流れるようなラインを備えたDBXのエクステリア・デザインを完成させた。
DBXのファストバックルックは、アストンマーティンのスポーツカーで見られるように、視覚的な重量を車両後方に導くが、同時に優れた乗降性も実現している。その一方で、長いホイールベースは、広々としたインテリアスペースを提供するだけでなく、より低く滑らかなルーフラインを可能にし、全体として優雅なフォルムを描き出している。
今回、ジュネーブモーターショーに出展されるDBXは、このエレガントなスタイルに、アストンマーティンのダークサイドをユニークに組み合わせ、一連の大胆な特徴を通して、アグレッシブで自信に溢れたブランド・アイデンティティを創出する。
▲アストンマーティン独特のフロントグリルは、DBXの独特かつ刺激的な顔を形作っている
顧客は、「Q by Aston Martin - Commission」により、個人的な好みを完璧に反映させたテーラーメイド仕様のDBXを作成することができる。展示されるカスタムモデルに装着される22インチのグロスブラック・ホイールは、このクルマの大胆なエクステリアをさらに引き立たせ、インテリアでは、機械加工が施された特注のダイヤモンドパターン・サテンクローム・アルミニウム・ジュエリーパックが、オブシディアン・ブラック・レザーを基調とした室内に、印象的なアクセントを追加している。
▲機械加工が施されたカーボンファイバー製エレメントが、センターコンソールおよびドアインサートに装着され、テクニカルな雰囲気を醸し出す
DBXのキャビンで最も人目を引くコンポーネントは、宙に浮いているように見えるセンターコンソールおよびドアトリムに装着されたユニークなカーボンファイバー仕上げだ。高度な技術を必要とするこれらのコンポーネントは、細心の注意を払って手作業で配置された280層のカーボンファイバーから構成される個体ブロックを、機械加工によって削り出して製作された。非常に美しい仕上がりを特徴とするこれらのコンポーネントの製作には、12時間の硬化プロセスの後、5軸ミリングによる90時間もの切削加工が必要だという。
▲ドアトリムに装着されたユニークなカーボンファイバー仕上げの模様
極めてエクスクルーシブでありながらも、事前に仕様が決められているオプションをご希望の顧客は、「Q by Aston Martin - Collection」を選択することも可能だ。サテン・キセノン・グレイのボディカラー、カーボンファイバー・ロア・エクステリアパック、ブラック・アルマイト仕上げのトレッド&シル・プレートを組み合わせたこのパッケージ・オプションは、アストンマーティンの社内デザインチームによって以前に開発され、ユーザーに提供される。
▲Q by Aston Martin - Collection
アストンマーティン・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは、次のようにコメントした。
「Q by Aston Martinによって従来から設定されてきたデザイナー仕様は、無限に近いカラーと素材の選択肢をお客様に提供し、カスタマイゼーションの限界を押し広げてきました。今回のモーターショーに出展する車両は、探求可能なインスピレーションの一つを示すものに過ぎません。DBXは、お客様のライフスタイルを反映させる究極のキャンバスとなります。今回の展示によって、今後数か月間に、非常に幅広いパーソナライゼーションが施されたDBXを目にすることができると期待しています。」
アストンマーティンは、第89回ジュネーブ国際モーターショーのスタンド2229に出展する。「Q by Aston Martin」によってカスタマイズされたDBXは、2020年3月4日から展示される予定だ。