2022年11月27日、モビリティリゾートもてぎ(栃木県)を会場にHonda Racing THANKS DAY 2022が開催された。ホンダのモータースポーツ活動を応援してくれたファンに対する感謝を込めて、レーサー、ライダー、チーム関係者らがファンと交歓する恒例イベントである。
ホンダのモータースポーツ活動は、4輪だけで見ても世界中を転戦するF1GP、北米中心のインディカー、国内のスーパーフォーミュラ、スーパーGTと幅広い。これに2輪のMOTO GPやモトクロス、トライアル、ラリーレイドなど多種多様の競技に参加し、輝かしい成績を残している。
もてぎで開催されたホンダサンクスデイには、F1世界チャンピオンのM・フェルスタッペン選手を筆頭に、ホンダ(正確にはHRC)のエンジンを搭載する全2チーム4名の選手がフル参加。また、インディ・シリーズに参戦し、伝統あるインディ500優勝経験を2回も持つ佐藤琢磨選手らも参加。国内のトップカテゴリーで戦うチーム、選手も勢揃いだった。
今回のホンダサンクスデイは、2輪と4輪のエキシビションや展示、模擬レースの充実に加えて、オーナー参加型のイベントもハイライトのひとつだった。
今回はタイプR誕生30周年にちなみ、タイプRに限定したオーナーズパレードを開催。もてぎのオーバルコースを周回した。NSX、インテグラ、シビックなどホンダ・ファンの心を熱くするモデルが5ワイドでスーパースピードウェイの本コースで待機している様子は圧巻だった。
なお、2輪はタイプRと同様に30周年を迎えたCBR900RR、CBR1000RR、CBR1000RR‐Rファイヤーブレードに限定したオーナーズパレードを開催している。
サーキット内を大型バスで走行していると、バスの横をレーシングカーが走り抜けていく「サーキットサファリ」は、ファン感謝デーのような場合でないと体験できない。当時は、4輪/2輪ともに2セットが開催されていた。
F1マシンによるデモンストレーション走行や、スーパーGTと市販車に混走レースなど、2輪の混走レースなども楽しめた。4輪を目当てで会場を訪れて、2輪の迫力に圧倒されたというファンも多いのではないだろうか。
急坂や階段、ジャンプ台などの障害をものともせずに走行するトライアルは、2輪の可能性を驚きとともにわかりやすく伝えてくれる。会場にはトライアル世界チャンピオンの経験を持つ藤浪貴久選手(フジガス)の姿もあった。
世界のトップレーサー、ライダーが一堂に集合し、朝から夕方までたっぷり楽しめるモータースポーツ濃度満点の一日だったといえるだろう。