ホンダが自社の夢をかたちにしたモビリティをジャパンモビリティショー2023において披露すると発表

ホンダがジャパンモビリティショー2023における出展概要を発表。「Honda DREAM LOOP」をテーマに、ホンダの夢をかたちにしたモビリティを起点とする、未来に向けてユーザーの夢が多様性に満ちて広がっていくことを表現したブースを設置すると予告

 ホンダは2023年9月26日、本年10月25日から11月5日にかけて開催されるジャパンモビリティショー2023のブース概要を発表。合わせて、ホンダのジャパンモビリティショー2023に関する様々な情報を発信していくスペシャルサイトを開設した。

▲ホンダは夢をかたちにしたモビリティを起点に、未来に向けてユーザーの夢が多様性に満ちて広がっていくことを表現する「Honda DREAM LOOP」をテーマに掲げて、ジャパンモビリティショー2023にブースを構える

▲ホンダは夢をかたちにしたモビリティを起点に、未来に向けてユーザーの夢が多様性に満ちて広がっていくことを表現する「Honda DREAM LOOP」をテーマに掲げて、ジャパンモビリティショー2023にブースを構える

 

 ホンダはグローバルブランドスローガンとして「The Power of Dreams How we move you.」を掲げ、鋭意取り組んでいる。これは、ホンダで働く1人ひとりの夢がホンダの原動力であり、その夢の力で生み出した様々なモビリティが、人を動かし、人の心を動かし、たくさんの人の夢の実現を後押しして、未来に向けて人々の夢が広がっていく、という想いを込めている。今回のジャパンモビリティショー2023では、このグローバルブランドスローガンに込めた想いに基づき、ホンダの夢をかたちにした「時間や空間といった様々な制約から人を解放するモビリティ」や、「人の能力と可能性を拡張するモビリティ」を、二輪車・四輪車・パワープロダクツ・航空機などホンダが提供する多様なモビリティとその関連技術、コンセプトモデルを通じて紹介していくという。

 ブースのテーマは「Honda DREAM LOOP」。ホンダがこれまでに実現した夢や取り組み、またホンダの夢が実現する未来の生活の紹介を通じ、ホンダが実現したい夢と未来の姿を来場者およびサイト閲覧者が想像し、理解できるようなブースを展開する。また、特設サイトにて「自身の夢見るモビリティ」を言葉で入力すると、AIが「夢の設計図」として画像を生成する、体感型企画を実施。ブース内に配置したLEDモニターやWebサイト上に生成された画像を表示し、企画に参加した人に「Hondaと共創する未来の暮らし」を想像しワクワクすることを目指している。

▲ブースは“時間の制約からの解放”エリア、“空間の制約からの解放”エリア、“限りある資源の制約からの解放”エリア、“人の能力と可能性の拡張”エリア、“人の生活圏の拡張”エリアで構成

▲ブースは“時間の制約からの解放”エリア、“空間の制約からの解放”エリア、“限りある資源の制約からの解放”エリア、“人の能力と可能性の拡張”エリア、“人の生活圏の拡張”エリアで構成

 

 ブース内のエリアとしては、世界初披露のコンセプトモデル「Honda Specialty Sports Concept」と、北米地域向け電気自動車の「プロローグ」を展示する“時間の制約からの解放”エリア、「HondaJet Elite Ⅱ」の実物大サイズ インテリアモックアップ/4分の1サイズ エクステリアモックアップ/HF120ジェットエンジンや、「Honda eVTOL」5分の1サイズ エクステリアモックアップ/ガスタービン・ハイブリッドシステムを展示する“空間の制約からの解放”エリア、世界初公開の四輪車「SUSTAINA-C Concept」、二輪車「Pocket Concept」、二輪車「SC e: Concept」、四輪車「MEV-VAN Concept」といったコンセプトモデルや、市販予定のパワープロダクツの「Honda Mobile Power Pack e: プロトタイプ」と「小型船舶向け電動推進機 プロトタイプ」、技術展示の「Honda 燃料電池モジュール プロトタイプ」、市販モデルの「EM1 e:」、「バッテリー交換ステーションHonda Power Pack Exchanger e:」、「電動三輪タクシー(リキシャ)」、「電動マイクロショベルPC05E-1 プロトタイプモデル(コマツ)」を披露する“限りある資源の制約からの解放”エリア、「Honda アバターロボット」や「UNI-ONE」、視覚障がい者向けナビゲーションシステムの「あしらせ」、そして実証車で日本初公開の「Honda Autonomous Work Vehicle」を展示する“人の能力と可能性の拡張”エリア、実証車で世界初公開の「Honda CI-MEV」、市販予定車で日本初公開の「新型軽商用EV プロトタイプ」、市販モデルの「可搬型外部給電機 Power Exporter e:6000」、自転車を電動アシスト化・コネクテッド化するサービス「SmaChari(スマチャリ)」搭載自転車「RAIL ACTIVE-e(ワイ・インターナショナル)」、1人乗り電動三輪マイクロモビリティ「Striemo(ストリーモ)」などを紹介する“人の生活圏の拡張”エリアで構成する予定だ。

 

 主な出展物の特徴を解説していこう。

 まず、世界初公開の「SUSTAINA-C Concept(サステナ・シー コンセプト)」と「Pocket Concept(ポケット コンセプト)」は、限りある資源の制約から解放してくれる四輪・二輪電動モビリティのコンセプトモデルで、使用する素材は回収した使用済みアクリル樹脂を再利用して作られる。資源の循環利用(リソースサーキュレーション)によって、限りある資源の制約から解放され、地球環境の保護と自由な移動の喜びを将来にわたって両立することを目指して開発された。

▲世界初公開の「SUSTAINA-C Concept」(写真・上)と「Pocket Concept」(同・下)は限りある資源の制約から解放してくれる四輪・二輪電動モビリティのコンセプトモデル。使用する素材は回収した使用済みアクリル樹脂を再利用して作られる

▲世界初公開の「SUSTAINA-C Concept」(写真・上)と「Pocket Concept」(同・下)は限りある資源の制約から解放してくれる四輪・二輪電動モビリティのコンセプトモデル。使用する素材は回収した使用済みアクリル樹脂を再利用して作られる

 

 次に世界初公開の「SC e: Concept(エスシー イー コンセプト)」は、バッテリーを簡単に交換することで充電待機時間という制約からも解放してくれる、二輪電動モビリティのコンセプトモデル。再生可能エネルギーの活用を拡大する手段の1つである、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー)」2個を動力源に採用し、電動モデルならではのスムーズかつ力強い走りで、より快適な日常の移動を実現している。

▲世界初公開の「SC e: Concept」はバッテリーを簡単に交換することで充電待機時間という制約からも解放してくれる、二輪電動モビリティのコンセプトモデル

▲世界初公開の「SC e: Concept」はバッテリーを簡単に交換することで充電待機時間という制約からも解放してくれる、二輪電動モビリティのコンセプトモデル

 

 一方で世界初披露となる「Honda Specialty Sports Concept(スペシャリティ スポーツ コンセプト)」は、カーボンニュートラル実現のための電動化や、自動運転技術が普及していくなかでも、運転する楽しみ(ドライビングプレジャー)を体感でき、乗る人を時間の制約から解放してくれる四輪電動スポーツのコンセプトモデル。“操る喜び”と際立つ個性が、日常からの解放をもたらすという。

▲「HondaJet Elite Ⅱ」の実物大サイズ インテリアモックアップ/4分の1サイズ エクステリアモックアップ/HF120ジェットエンジンを披露

▲「HondaJet Elite Ⅱ」の実物大サイズ インテリアモックアップ/4分の1サイズ エクステリアモックアップ/HF120ジェットエンジンを披露

 「HondaJet Elite Ⅱ(ホンダジェットⅡ)」と「Honda eVTOL(イーブイトール)」は、空と地上のモビリティシステムを組み合わせて三次元での立体的な移動を可能とすることで、空間と距離の制約からの解放を実現する空のモビリティ。今回は、小型ビジネスジェット機のHondaJet EliteⅡの実物大インテリアモックアップモデルを展示し、室内を体感できるようにアレンジする。また、Honda eVTOLは5分の1サイズのエクステリアモックアップモデルのほか、動力源として開発中のガスタービン・ハイブリッドシステムなどを披露する。

▲「Honda eVTOL」の5分の1サイズ エクステリアモックアップ/ガスタービン・ハイブリッドシステムを展示

▲「Honda eVTOL」の5分の1サイズ エクステリアモックアップ/ガスタービン・ハイブリッドシステムを展示

 

 世界初公開の「Honda CI-MEV(シーアイ・エムイーブイ)」は、ホンダ独自の協調人工知能(Cooperative Intelligence:CI)や自動走行技術により、ラストワンマイルを誰でも手軽に自由に移動できる2名乗りの四輪電動モビリティの実証車。公共交通機関がない場所での移動や長距離の歩行が困難な場合など、移動範囲が狭くなりがちな人の生活圏の拡張を実現することを目指している。

▲世界初公開の「Honda CI-MEV」はホンダ独自の協調人工知能(CI)や自動走行技術により、ラストワンマイルを誰でも手軽に自由に移動できる2名乗りの四輪電動モビリティの実証車

▲世界初公開の「Honda CI-MEV」はホンダ独自の協調人工知能(CI)や自動走行技術により、ラストワンマイルを誰でも手軽に自由に移動できる2名乗りの四輪電動モビリティの実証車

 

 日本初公開の「Honda Autonomous Work Vehicle(オートノマスワークビークル)」は、アタッチメントを取り付けることで様々な用途に活用できる、プラットフォーム型自律移動モビリティの実験用車両。人の作業が難しい環境下で、大きな積載物の輸送や様々な作業を人に代わって自律して行うことで、人の能力や活躍の可能性を拡張することを目指している。

▲日本初公開の「Honda Autonomous Work Vehicle」は、アタッチメントを取り付けることで様々な用途に活用できる、プラットフォーム型自律移動モビリティの実験用車両

▲日本初公開の「Honda Autonomous Work Vehicle」は、アタッチメントを取り付けることで様々な用途に活用できる、プラットフォーム型自律移動モビリティの実験用車両

 

 「Hondaアバターロボット」は、時間や空間の制約に縛られず、人の能力と可能性を拡張する新進の分身ロボット。ASIMOをはじめとするロボティクス研究で培った多指ハンドと、独自のAIサポート遠隔操縦機能を採用することで、離れた場所にいながら、あたかもその場にいるように作業や体験ができる。

▲時間や空間の制約に縛られず、人の能力と可能性を拡張する新進の分身ロボット「Honda アバターロボット」

▲時間や空間の制約に縛られず、人の能力と可能性を拡張する新進の分身ロボット「Honda アバターロボット」

 

 「UNI-ONE(ユニワン)」は、着座型で両手が自由に使えるパーソナルモビリティ。ロボティクス研究から生まれたバランス制御技術と、前後・左右・斜めの全方位に自由に移動できるホンダ独自の車輪機構「Honda Omni Traction Drive System(オムニ トラクション ドライブ システム)」を採用しており、重心移動だけで歩行するような移動を可能としている。

▲着座型で両手が自由に使えるパーソナルモビリティの「UNI-ONE」

▲着座型で両手が自由に使えるパーソナルモビリティの「UNI-ONE」

 

 ほかにも、北米地域向け電気自動車で日本初公開の「プロローグ」や新型軽商用EV のN-VAN e:のプロトタイプ、クリーンな再生可能エネルギーをモバイルパワーパックに貯めて持ち運んで様々な場所・用途で活用できるHonda Mobile Power Pack e:プロトタイプ、Honda 燃料電池モジュールのプロトタイプ、可搬型外部給電機の Power Exporter e:6000など、未来に向けてユーザーの夢が多様性に満ちて広がっていくことを表現した展示物を紹介する予定である。

▲北米地域向け電気自動車の「プロローグ」を日本初公開

▲北米地域向け電気自動車の「プロローグ」を日本初公開

▲新型軽商用EV のN-VAN e:のプロトタイプを出展

▲新型軽商用EV のN-VAN e:のプロトタイプを出展

▲クリーンな再生可能エネルギーをモバイルパワーパックに貯めて持ち運んで様々な場所・用途で活用できるHonda Mobile Power Pack e:プロトタイプ

▲クリーンな再生可能エネルギーをモバイルパワーパックに貯めて持ち運んで様々な場所・用途で活用できるHonda Mobile Power Pack e:プロトタイプ

▲Honda 燃料電池モジュールのプロトタイプを披露

▲Honda 燃料電池モジュールのプロトタイプを披露

▲可搬型外部給電機の Power Exporter e:6000を展示

▲可搬型外部給電機の Power Exporter e:6000を展示

 

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