ヤマハ発動機が初出展する東京オートサロン2024の出展概要を発表。ブースは「小さなEVを、社会を変える力に。」をテーマに展開。小型低速EVの汎用プラットフォーム「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」を使って、既存のパートナーとともに開発中のプロトモデル7機種を展示。ジャパンモビリティショー2023 で披露した水素エンジン搭載4輪バギーの「YXZ1000R」や最新モーターサイクルの「XSR125 ABS」も出展
ヤマハ発動機は2023年12月19日、2024年1月12日から14日にかけて千葉県の幕張メッセで開催される東京オートサロン2024の出展概要を発表した。
オートサロンには初の出展となるヤマハ発動機は、「小さなEVを、社会を変える力に。」をテーマに据えてブースを展開する。ヤマハ発動機は現在、小型低速EVの汎用プラットフォーム「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」の開発を行うとともに、領域を問わない幅広い活用アイデアや共創・協業パートナーの探索を進めている。東京オートサロンでは、開発中のプロトモデル 7 機種を出展する予定だ。
なお、YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPTは1~2名乗りの低速パーソナルモビリティでの活用を想定した、研究開発中の汎用プラットフォームで、自社製の電動モーターをパワーユニットに、バッテリーにはホンダの「Honda Mobile Power Pack e:」を搭載。車体の複数連結やバッテリーの複数搭載など、目的によって変更可能な自由度の高さを特徴としている。
出展車を紹介していこう。
まずは独自開発の「Concept 580(プロトタイプ)」。畑地や不整地など多様な路面環境での敏捷な移動性と、スマートな使い勝手を提供する電動モビリティで、2名乗車を可能としながら、軽量・コンパクトな設計により優れた電費を実現している。
次に、SKIPPER (株)TOPを共創パートナーに迎えた「Concept 310(プロトタイプ)」。フィッシングボートを搭載するトレーラーの牽引など、マリンレジャー用途に特化した2名乗りの電動ユーティリティモビリティで、オリジナルエアサスペンションの装備やスポーツシート等によるアメリカンカスタムに加えて、小型軽量なe-Axleの搭載により高電費を成し遂げている。
3台目はHigraph Tokyoを共創パートナーに迎えた「Concept 160(プロトタイプ)」。モビリティの枠を超えて、自由な魅力を纏ったミニマムサイズの1名乗りオフロード電動モビリティで、ユニセックスかつ都会的なセンスを取り入れながら、自然を愛する気持ちや自由な心を表現したスタイリングを採用する。各種機能を備えた発光LEDストライブを配備した点もトピックだ。
4台目はFinal Aim Inc.を共創パートナーに迎えた「Concept 451(プロトタイプ)」。ヤマハ発動機らしいエンジョイメントを採り入れ、農地/中山間地での簡単な作業をより軽快で楽しくする、力強さと機動力を併せ持つ1名乗りの電動モビリティで、パワフルな動力性能によって農地や不整地での移動および牽引作業を可能としている。
5台目はリゾートトラスト(株)を共創パートナーに迎えた「Concept 350(プロトタイプ)」。風を切る爽快感が味わえるリゾート向けの1名乗り電動モビリティで、スタイリッシュなデザインと卓越した操縦安定性に加えて、十分な積載スペースによりリゾート施設内での自由な移動を実現している。
6台目はビブラント(株)を共創パートナーに迎えた「Concept 682(プロトタイプ)」。乗る楽しさや所有する喜びを叶えつつ、自分好みのアレンジやカスタムにも応えるホースライド型の4輪駆動電動モビリティで、ヤマハモーターサイクルの系譜を感じさせるインターカラーのカラーリングを採用するとともに、カスタムを容易に楽しむことのできるモジュラー構造を取り入れている。
そして7台目がソニーグループ(株) 二葉工業(株) 二葉家具を共創パートナーに迎えた「Concept 294(プロトタイプ)」。都市生活における便利でスタイリッシュな移動手段として、幅広い年齢層の新たなライフスタイルにも応える近未来的都市型の3輪パーソナル電動モビリティで、北欧風デザインのルックスを基調に、リーン機能を配した高い走行性能や、IoTの融合による利便性などを具現化している。
ヤマハ発動機のブースではほかにも、ジャパンモビリティショー2023 に出展した水素エンジン搭載のROV(四輪バギー)「YXZ1000R」や、2023年12月8日に発売した市販モーターサイクルで、気軽に乗れるサイズ感と扱いやすい排気量が多彩な楽しみ方を予感させる「XSR125 ABS」も展示する予定である。