日産・自動車大学校の学生が企画したカスタマイズカーが東京オートサロン2024でお披露目

日産が東京オートサロン2024において日産・自動車大学校の学生が企画・制作したエルグランド、キューブ、スカイラインのカスタマイズカーを展示すると発表

 日産自動車は2023年12月22日、2024年1月12日から14日にかけて千葉県の幕張メッセで開催される東京オートサロン2024において、日産グループの学校法人日産学園 日産・自動車大学校の学生が企画・制作したカスタマイズカーを展示すると発表した。

 日産・自動車大学校は、全国に5校(栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校)設置。5校に共通する自動車整備の国家資格取得を目指す学科に加え、モータースポーツ系や車体系(板金・塗装)の課程をもつ自動車整備専門学校である。今回、車体系の課程を有する愛知校・京都校の学生たちが授業の集大成として企画・制作した3台の車両を東京オートサロン2024で披露することとなった。

▲日産が東京オートサロン2024で日産・自動車大学校の学生が制作した3台のカスタマイズカーを展示すると予告。写真は“紡ぐ”を車両コンセプトに、日産京都自動車大学校 自動車整備・カスタマイズ科4年生が6カ月かけて制作したエルグランド(E52)をベースとする「ELGLAND GLASSIER」

▲日産が東京オートサロン2024で日産・自動車大学校の学生が制作した3台のカスタマイズカーを展示すると予告。写真は“紡ぐ”を車両コンセプトに、日産京都自動車大学校 自動車整備・カスタマイズ科4年生が6カ月かけて制作したエルグランド(E52)をベースとする「ELGLAND GLASSIER」

 3台のカスタマイズカーを紹介していこう。

 まず、日産京都自動車大学校 自動車整備・カスタマイズ科4年生が6カ月かけて企画・制作したエルグランド(E52)をベースとする「ELGLAND GLASSIER」。車両コンセプトは“紡ぐ”で、両親と2人の兄弟と祖父母という、仲の良い6人家族が乗ることをイメージして企画する。家族全員でキャンプを楽しみ、笑顔が絶えないクルマを目指すとともに、アウトドアを満喫しながら家族の絆を深めて欲しいという願いを込めて内外装をアレンジ。また、災害時に悪路を走行することを想定して車高をベース車両から4cmアップし、さらにルーフには大型テントを設けて、万が一の時にも大切な家族を守る。エクステリアについては、フロント部にオフロード感を出す目的でエクストレイル(T33)のフェイスを採用。一方でリアは、学生らしい“今ドキ感”を感じさせる一直線のテールランプをあしらってスタイリッシュな印象に仕上げた。ボディカラーは、夜明けをイメージして学生がオリジナルで調色。夜から朝にかけて広がる幻想的なグリーンをベースに、朝焼けの雲に照らされるオレンジを差し色としてリップスポイラーやサイドステップ、インテリアに施している。

▲“過去と現在の架け橋”をコンセプトに、日産京都自動車大学校 自動車整備・カスタマイズ科4年生が6カ月かけて制作したキューブ(Z12)ベースの「SETO」

▲“過去と現在の架け橋”をコンセプトに、日産京都自動車大学校 自動車整備・カスタマイズ科4年生が6カ月かけて制作したキューブ(Z12)ベースの「SETO」

 2台目は日産京都自動車大学校 自動車整備・カスタマイズ科4年生が6カ月かけて企画・制作したキューブ(Z12)ベースの「SETO」。“過去と現在の架け橋”をコンセプトに、前述の仲の良い6人家族の姉(22歳)がお洒落なカフェや都会のナイトライフをクルマとともに楽しむシーンをイメージし、ユニークで可愛いパイクカーに仕上げる。エクステリアはベース車両のキューブに、ブルーバード(410)のフロントフェイスとテールランプを装着。異なるクルマのフェンダーとボンネットを自然な形でつなぎ合わせるべく、溶接・パテ造形の調整を何度も繰り返して調和させた。ヘッドライトはコンセプトのなかの“現在”感を意識し、ハロゲンではなくLEDを採用。姉が友達と自由気ままな旅行に行くシーンを想定し、天井にはバケットを配備する。ボディカラーは学生が考案した淡い紺色で、姉が友人とナイトライフを楽しむべく、夕方の青から夜の黒に向けて出かけるシーンを表現している。

▲“誰もが夢中になってしまう美少年のようなクルマ”をコンセプトに、日産愛知自動車大学校 自動車整備・カーボディーマスター科3年生が2.5カ月かけて制作したスカイライン(ER34)ベースの「Adonis SKYLINE」

▲“誰もが夢中になってしまう美少年のようなクルマ”をコンセプトに、日産愛知自動車大学校 自動車整備・カーボディーマスター科3年生が2.5カ月かけて制作したスカイライン(ER34)ベースの「Adonis SKYLINE」

 3台目は日産愛知自動車大学校 自動車整備・カーボディーマスター科3年生が2.5カ月かけて企画・制作したスカイライン(ER34)ベースの「Adonis SKYLINE」。車両コンセプトには“誰もが夢中になってしまう美少年のようなクルマ”を掲げ、クルマ好きな20代の男性を想定ターゲットに、仕事もプライベートも充実した若者が普段使いするシーンをイメージして企画する。スカイラインの流麗なボディラインはそのままに、持ち主の充実ライフを表現すべく、5㎝ワイド化して堂々としたフォルムを実現。制作過程では、ボディラインのゆがみが出ないよう、位置合わせや修正に多くの時間を費やした。また、インテリアはダッシュパネルの表面も変更し、落ち着いた車内空間を演出する。ボディカラーはAdonisホワイトと名づけた学生オリジナルのフレッシュな調色を施し、コンセプトである美少年を表現した。

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