TOYOTA GAZOO Racing 2020年ニュル24時間耐久レースに新開発のV8ツインターボ投入、 LEXUS LCで3年目の挑戦へ

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2月7日、2020年のモータースポーツ活動計画を発表した。2020年5月21日(木)~24日(日)にドイツで開催される第48回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(以下、ニュル24時間レース)に、3年目となるLEXUS LCで参戦する。

1.jpg▲LEXUS LC (2019年6月、ニュル24時間レースにて)

 ニュルブルクリンク24時間耐久レースは、世界一過酷なコースと言われるドイツ中部のニュルブルクリンクで毎年5月頃に開催され、200台近くが参戦することでも知られている世界でも過酷なレースのひとつだ。

TOYOTA GAZOO Racingが目指す「もっといいクルマづくり」の活動の原点として、ニュル24時間レースへは、2007年よりトヨタ社員自らが製作したレース車両で、社員メカニック・エンジニアで構成するチームによる参戦を続けており、2020年で14年目の挑戦となる。

 2020年は、3年目となるLEXUS LCで参戦。2020年は、新開発のV8ツインターボエンジンをはじめとした、将来スポーツカーなどの市販車に活かすための数々の新技術※を先行投入し、「もっといいクルマづくり」を追求する。その点も注目したい。

2.jpg▲過去2年間、LEXUS LCはニュルブルクリンクの手厳しい洗礼を受け、完走はしたものの、それぞれ数時間をピットで過ごし、不具合を修復することを余儀なくされてきた。2020年はノートラブルで走りきることを目指す

 ドライバー体制は、ニュル24時間レース参戦6回目となる石浦宏明選手をリーダーに、佐々木雅弘選手、大嶋和也選手、蒲生尚弥選手という、いずれもニュル24時間レースの経験豊富な布陣で、ドライバー、メカニック、エンジニアが一丸となってレースに挑む。

■詳細
チーム名:TOYOTA GAZOO Racing
参戦車両/クラス LEXUS LC(予定 : SP-PROクラス)
主な仕様:エンジン V8ツインターボエンジン(新開発)
タイヤ:ブリヂストン
ドライバー:石浦 宏明(Hiroaki Ishiura 日本)、佐々木 雅弘(Masahiro Sasaki 日本)、大嶋 和也(Kazuya Oshima 日本)、蒲生 尚弥(Naoya Gamo 日本)

■LEXUS LCのニュル24時間レース参戦を通じ、投入する将来市販車への採用予定の先行開発技術について
・エンジン開発(新開発V8ツインターボエンジン)
・ボデー開発(軽量高剛性ボデー構造、新開発空力アイテム、ドライバー支援アイテム)
・サスペンション開発(軽量高剛性サスペンション、軽量化ホイール、高応答アブソーバー)
・運動制御開発(各種制御システムの進化**)
 (**VSC:車両安定制御システム、TRC: トラクション・コントロール, ABS:アンチロック・ブレーキシステム)

 第48回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(正式名称48. ADAC TOTAL 24h-Rennen)は、2020年5月23日(土)~24日(日)に決勝レースが開催される。

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