▲レッドブルは今年からパワーユニットをホンダに変更 マシンのパッケージを変更した開幕戦でM・フェルスタッペンん選手が3位に入賞した
2019年F1世界選手権シーズンが始まった。開幕前のテストはフェラーリが順調な仕上がりぶりを見せていたが、フタを開けてみれば昨シーズンまでと同様、メルセデスが強さを見せつけている。1000回目の記念レースを迎えた第3戦中国GPまで、全レースで1位と2位を独占。開幕から3戦連続でワン・ツー・フィニッシュを果たしたのは92年のウイリアムズ・ルノー以来だ。メルセデスは6連覇に向けて、幸先のいいスタートを切ったといえる。
3月17日にメルボルンのアルバートパーク・サーキット(1周5・303㎞、58周)で決勝レースが行われた開幕戦オーストラリアGPは、V・ボッタス選手が優勝、L・ハミルトン選手が2位に入った。今季からファステストラップを記録したドライバーに1点が与えられるポイントシステムになった(10位以内に入ることが条件)が、最初のファステストラップポイントは、優勝したボッタス選手が獲得した。
3位は、今季からホンダのパワーユニットに切り替えたレッドブルのM・フェルスタッペン選手である。ホンダにとっては08年イギリスGP以来、11年ぶりの表彰台となった。
第2戦バーレーンGPの決勝レースは3月31日にバーレーン・インターナショナル・サーキット(1周5・412㎞、57周)で行われ、ハミルトン選手が優勝し、ボッタス選手が2位に入った。レースを支配していたのはフェラーリ移籍1年目の若手、C・ルクレール選手だったが、レース終盤にパワーユニットの制御ユニットが不調に陥り、急激にペースダウン。最後はセーフティカーの導入に助けられて3位に踏みとどまった。
第3戦中国GPの決勝レースは4月14日、上海インターナショナル・サーキット(1周5・451㎞、56周)で行われ、ハミルトン選手が連勝。優勝回数を75(歴代2位)に伸ばした(トップは通算91勝のM・シューマッハ氏)。ポールポジションを獲得したのはボッタス選手だったが、スタートでわずかにもたつき、ハミルトン選手に先行を許すと、最後まで挽回できなかった。3位はS・ベッテル選手(フェラーリ)だった。
フェルスタッペン選手は第2戦、第3戦と4位に入る安定した走りで、ドライバーズ選手権の3位につけている。トロロッソ・ホンダからレッドブルに移籍したP・ガスリー選手は当初、マシンの扱いに苦しんでいる様子だったが、第3戦で今季最上位の6位に入り、ペースをつかみつつある。このレースで終盤ソフトタイヤに履き替えてファステストラップを狙い、その計算どおり記録した。
トロロッソは3戦続けて1台ずつが入賞している(10位、9位、10位)。
▲F1開幕戦オーストラリアGPで3位に入手したM・フェルスタッペン選手
▲メルセデスAMGは開幕戦を1〜2フィニッシュ 優勝はV・ボタッス選手(中央)/2位はL・ハミルトン選手(左)
▲第2戦バーレーンGPで3位に入ったフェラーリのC・ルクレール選手
▲F1第3戦中国GP 先頭を走るメルセデスAMGのL・ハミルトン選手 2番手はチームメイトのV・ボッタス選手