▲コルシカ島(フランス)を舞台に戦う伝統のラリー ターマック(舗装路)を苦手としてきたトヨタだが今年は昨年以上の走りを見せた
世界ラリー選手権(WRC)第4戦ツール・ド・コルス(ラリー・フランス、総走行距離1194・ 06㎞、SS14カ所、347・51㎞)は3月28~31日にコルシカ島で行われ、T・ヌービル選手(ヒュンダイ)が優勝した。2位はS・オジェ選手(シトロエン)、3位はE・エバンス選手(フォード)だった。ヒュンダイはシーズン初勝利。
トヨタはO・タナック選手が総合6位、C・ミーク選手が9位、J・M・ラトバラ選手が10位で、タナック選手は今シーズン初めて表彰台に立てなかった。ポイント争いはヌービル選手が82点でトップ、2位オジェ選手、タナック選手は3位。マニュファクチャラーズ選手権はヒュンダイが114点で首位、シトロエンが102点、トヨタは98点で3位につける。
今季初のターマックラリーは、ポイントリーダーだったタナック選手がホイールを破損して後退。総合6番手で最終日を迎えたが、5位との差は20秒を超えていた。激しいアタックは断念したが、SS13の31・85㎞、パワーステージのSS14でも2位と、速さを実証した。
トヨタのT・マキネン・チーム代表は「課題だった舗装路での速さは、パワーステージのミーク選手とタナック選手の素晴らしい走りで証明できたと思う。今季は正しいペース、いいリズムで走れるようになってうれしい」とコメントした。
第5戦の4月25~28日のアルゼンチン・ラリーは、トヨタが得意とするグラベルで行われる。
▲ツール・ド・コルスで優勝したT・ヌービル選手(ヒュンダイ)
▲トヨタのチーム代表を務めるT・マキネン氏