優勝はシトロエンのS・オジェ選手
▲シトロエンC3のS・オジェ選手がメキシコを制覇 トヨタのタナック選手はドライバーズ選手権で首位に
2019年世界ラリー選手権(WRC)の第3戦ラリー・メキシコ(総走行距離1003.49㎞、SS21カ所、313.87㎞)は3月7~10日にメキシコの古都グアナファトを中心に行われ、S・オジェ選手(シトロエン)が優勝した。トヨタ・ヤリスをドライブするO・タナック選手は2位に入った。タナック選手は第2戦のラリー・スウェーデンで優勝、開幕戦の3位と、全戦で表彰台を獲得。メキシコ大会が終わった時点で、ドライバーズ選手権の首位に立っている。
モンテカルロ、スウェーデンの"冬のラリー"から一転。夏に近い天候とSSの標高が最高で2700mを超える希薄な空気の中での激戦となった。トヨタはオープニングステージでタナック選手が2位、J・M・ラトバラ選手が4位、E・ラッピ選手が5位と好位置を確保した。
デイ2からは今季初のグラベルの山岳戦。路面は滑りやすく、上位をキープしたトヨタ勢は路面の"清掃役"になった。しかし、タナック選手が終盤のSS3カ所でトップタイムをマークするなどの頑張りで、総合3位につけていた。一方、ラトバラ選手はオルタネーターを壊し、ラッピ選手はコースオフで後退した。
3位につけていたタナック選手は、デイ3のSS11でターボのトラブルがあってパワーを失いタイムロスし、トヨタのグラベル勝利はお預けとなった。マニュファクチャラーズ選手権はトヨタが86点で首位。2位シトロエン、3位ヒュンダイとなっている。
▲ジャンピングスポットはWRCの見どころのひとつ 写真はトヨタ・ヤリス