連戦連勝メルセデスF1、今年も独走が許されてしまうのか

5戦5勝、盤石の体制

ボタッス第4戦.jpg▲F1第4戦アゼルバイジャンGPを制したV・ボッタス選手

 F1世界選手権第4戦アゼルバイジャンGPの決勝レースは4月28日、バクー・シティ・サーキット(1周6・003㎞、51周)で行われ、ポールポジションからスタートしたV・ボッタス選手(メルセデス)が優勝した。2位はチームメイトのL・ハミルトン選手、3位はS・ベッテル選手(フェラーリ)だった。

 コンクリートウオールに囲まれた市街地コースのためか、予選ではクラッシュが続発した。第1セッションのQ1では、R・クビカ選手(ウイリアムズ)がバリアに激突し、赤旗中断となった。再開後はC・ルクレール選手(フェラーリ)が同じ場所でクラッシュ。2度のクラッシュによる中断は1時間近くに及んだ。

 決勝レースは、スタート直後にハミルトン選手がボッタス選手を激しく追撃したが、ボッタス選手はそれをしのぎ首位キープに成功。ハミルトン選手は「慎重になりすぎた」と悔やんだ。両選手の攻防はフィニッシュの瞬間まで続いたが、ボッタス選手はハミルトン選手につけ入るスキを与えなかった。

 2チーム4台のホンダ勢のうち、レッドブルのM・フェルスタッペン選手が入賞(4位)した。

第4戦フェルスタッペン.jpg▲第4戦で今シーズン2回目の表彰台に上ったフェルスタッペン選手(レッドブル・ホンダ)

 第5戦スペインGPの決勝レースは5月12日にサーキット・デ・カタルーニャ(1周4・655㎞、66周)で行われ、ハミルトン選手が優勝した。ポールポジションを獲得したのはボッタス選手だったが、スタートで出遅れ、第1コーナーでハミルトン選手に先行を許してしまった。

「発進時のクラッチの挙動がおかしく、出遅れてしまった」とボッタス選手は説明し、原因究明を誓った。

 トップに立ったハミルトン選手はすぐにボッタス選手を引き離し、危なげない走りで決勝レースを走りきった。順位の入れ替えはあったものの、メルセデス勢のワン・ツー・フィニッシュに変わりはなく、開幕戦から1〜2位を5レース連続で獲得した。

 3番手からスタートしたのはベッテル選手だったが、4番手スタートのフェルスタッペン選手が1コーナーでかわすと、チームの見事な作戦と相まって最後までポジションを死守。開幕戦以来となる3位表彰台を獲得した。

 P・ガスリー選手(レッドブル)が6位、D・クビアト選手(トロ・ロッソ)が9位に入り、ホンダ勢3台が入賞を果たした。

ハミルトン大6戦.jpg▲優勝したハミルトン選手を出迎えるチームスタッフ 多くのスタッフがスマホ撮影中

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