マツダは、ENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONEの第4戦オートポリス大会からガソリン代替カーボンニュートラル燃料を使用する「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」で参戦すると発表した。
マツダは、モータースポーツを通じ、クルマを運転することの楽しさをより多くの人に感じてもらうために、モータースポーツ活動の活性化を目指している。同時にモータースポーツでカーボンニュートラルに取り組むことで、将来にわたって持続可能な社会のあるべき姿を創造し、時代の変化に適合したモータースポーツ活動の啓発、認知拡大に務めている。
この一環として2021年11月より他の自動車メーカーと共に、カーボンニュートラル燃料を使用するST-Qクラスに「MAZDA SPIRIT RACING」でMAZDA2およびMAZDA3をベース車両に参戦。次世代バイオディーゼル燃料普及に向けた実証実験に取り組んできた。今回、次世代バイオディーゼル燃料の「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept(55号車)」に加えて、「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」でガソリン代替カーボンニュートラル燃料の普及に向けた実証実験に取り組む。
マツダはカーボンニュートラルの実現に向け、カスタマーにさまざまな選択肢をご提供することが大切であると考え、電動化のみならず、カーボンニュートラル燃料への取り組みを加速していくとしている。また、将来に向けて多様な燃料に対応する技術の選択肢を開発するとともに、トルクフルな前輪駆動ディーゼル車両や、軽量な後輪駆動ガソリン車両など幅広い特性を持つ車両を活用し、レースフィールドを使ってマツダらしい「走る歓び」を感じる運動性能の開発も進めていく。
スーパー耐久レースST-Qクラスでは、他の日本の自動車メーカーと競争・協調しながらカーボンニュートラル燃料の開発、認知、普及に取り組んでいく。今回のガソリン代替カーボンニュートラル燃料は既にST-Qクラスで参戦しているトヨタ自動車株式会社「ORC ROOKIE GR86 CNF concept(1.4L直列3気筒直噴ターボエンジン)」、株式会社SUBARU「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(2.4L水平対向4気筒自然吸気エンジン)」が使用している同じ燃料で取り組む。「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」(2.0L直列4気筒自然吸気エンジン)が加わることで、さまざまなエンジンで、同じカーボンニュートラル燃料を使用した実証実験を行っていく。
加えてレースで「人とクルマ」を鍛えるという視点に立ち、「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」の車両は全て社内で開発。量産開発に携わるエンジニアが従事し、将来のクルマ造りに活かせる人材や技術の修練を行っています。レース運営も社員と、株式会社広島マツダのサービスメカニックで体制を構築した。