2019年6月30日に米国・コロラド州で開催されたパイクス・ピーク・インターナショナル・ヒル・クライム(PPIHC)レースで、ベントレー・コンチネンタルGTが市販車部門の新記録を樹立した。
ドライバーを務めたのは、過去に3回の優勝を経験し、「キング・オブ・ザ・マウンテン」と称されたリース・ミレン(NZ)、2019年7月10日にベントレーが創業100年目を迎えるのに合わせ、コンチネンタルGTにはレースナンバー100を付けられた。
スタートラインからフィニッシュラインまで上昇すると、空気の密度は海水面の3分の1になる
優れたドライビング・スキルを誇るミレンは、世界最高峰の12気筒エンジンを轟かせて標高差約5,000フィート(1,524メートル)、合計156のコーナーを持つ山岳路を駆け上り、全長12.42マイル(約20キロメートル)のコースを平均時速70マイル(112.7キロメートル)で走行し、従来の記録を8.4秒短縮する10分18秒488でフィニッシュした。
ベントレーのモータースポーツ担当ディレクター、ブライアン・ガッシュは次のように述べている。
「今回の新記録樹立によって、ベントレーには車の性能の限界を超えようとする努力と、それを希求するスピリットが脈打っていることを証明しました。この記録は、コンチネンタルGTが驚くほど幅広い能力を有していることを示しています。」
新記録を樹立した後、ドライバーのミレンは次のようにコメント。
「ウェットで雪交じりの2019年のパイクス・ピークでのレースは、素晴らしいフィニッシュを迎えました。私たちはただ一つの目標を胸にここに来ました。それは新記録を樹立することであり、最速の市販車として頂上へ駆け上がることでした。今週は素晴らしい週末を迎えることができました。今日のコンディションは大自然が私たちに投げかけた挑戦でしたが、コンチネンタルGTは力強く頂上まで走り続け、ついにナンバー・ワンになれました。」
百年の偉業
1年前には、ベントレー・ベンテイガがこのパイクス・ピークのコースで市販SUVとしての新記録を更新し、その優れた性能を証明したばかりだ。この世界最高峰のSUVのステアリングは昨年も同じくミレンが握り、従来の記録を2分近く短縮する10分49秒9で完走した。世界で最も過酷なモータースポーツの1つであるパイクス・ピークでの新記録は、ベントレーの創業100周年記念を祝う輝かしいニュースである。