マツダ・ロードスターを使ったワンメイクレース、ロードスター・パーティレースⅢを主管するビースポーツが、同イベントの2024年カレンダー(暫定)を発表した。具体的なスケジュールは別表にまとめたとおりである。
ロードスター・パーティレースⅢは「誰もが公平に楽しめるピュアスポーツ」をコンセプトに掲げている。全国の主要サーキットを転戦するジャパンツアーシリーズ(全8戦)と、北日本(スポーツランドSUGO)/東日本(筑波サーキット)/西日本(岡山国際サーキット)の3地域でローカルシリーズを開催。両シリーズともに、マナーと競技性を重視したNDシリーズ(ND-S、シリーズクラス)と、順位よりもマナーとスポーツ走行感覚に重点をおいたNDクラブマン(NS-C、クラブマンクラス)のクラス分けを行っている。
2024年カレンダーの特徴は、ジャパンツアーシリーズに鈴鹿大会が加わった点だ。ジャパンツアーシリーズは4月のスポーツランドSUGO(宮城県)で開幕し、12月のオートポリス(大分県)まで、文字どおり全国の主要サーキットを転戦する。コースの性格が異なるサーキットで戦うことで、参加者のスキルアップをサポートするシリーズに仕上げている。
このシリーズは、レース中に接触があると接触した両者がノーポイントになる。ヒートアップし、マシン同士がヒットするケースはあり得る。このレースにおいては、接触を不可避のレーシングアクシデントとはしないことを最初に明らかにしている。「競争」に集中するあまり、多少のアクシデントは仕方がない、という考え方に傾かないように注意を促しているのである。
安全に配慮し、マシンの修理費用などの負担が発生しないようにシリーズを運営した成果で、ロードスター・パーティレースⅢは2002年の開始以来、通算7000選手以上が参戦する盛況を見せている。
ジャパンツアーシリーズの成績上位者は、倶楽部MAZDA SPIRIT RACINGのチャレンジプログラムとして、2025年のスーパー耐久シリーズへの参戦機会が提供される予定になっている。
なお、ロードスターのワンメイクレースとして長年の実績を持ち、2024年の開催で第35回目となる「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」は9月21日(土、筑波サーキット)のスケジュールで、暫定カレンダーに盛り込まれた。ロードスターパーティレース東日本シリーズとの併催予定になっている。