マツダは長年グラスルーツカテゴリのモータースポーツで大きな存在感を持っているが、その裾野をもっと広げたいということで、今年から始まった初心者向けの体験イベント『MAZDA SPIRIT RACING GYMKHANA EXPERIENCE』の第1回大会が先日、茨城県にある筑波サーキット・ジムカーナ場にて行われた。
マツダが調査した「初めてグラスルーツのモータースポーツに参加した人が感じた“心の障壁”」を分析すると、スピードに対する怖さやクルマを壊してしまうことの不安、そして金銭的負担などのハードルがあったそうだ。それらを踏まえて開催されたのがこのイベントである。参加車両はマツダ車に限定せず、幅広く参加者を募っているのが特徴だ。
ジムカーナとは、広い駐車場のような場所でパイロンを用いて設定された特設コースで行われる“タイムトライアル”という競技であり、参加型モータースポーツの代表格といわれるカテゴリー。
ジムカーナは比較的低い速度で競技が行われ、周囲にはガードレールなどがないので接触の心配がない。車両への負担を抑えながら、安全にドライビングテクニックを学ぶには確かに最適な取り組みである。
初めてジムカーナを体験した参加者に話を聞いてみた。「せっかくスポーツカーを購入したのに、公道ではその走りを存分に発揮できないと感じていたので、思いっきり走れる場所を探していました。ジムカーナ(をやってみて)は難しかったですが、今後もこういったイベントにはぜひ参加したいです」とのこと。
このイベントの参加費は1万500円とリーズナブル。安全な環境で自分のクルマを思いっきり動かせる貴重な機会。ぜひチャレンジしてみては?