英アストンマーティンは9月25日(現地時間)、同ブランド初のSUVとなる「DBX」の開発が最終段階に入ったと発表した。
▲アストンマーティンは同ブランド初のSUVモデルである「DBX」が開発の最終ステージに入ったと発表した。独ニュルブルクリンクでの耐久テストでは8分を切るラップタイムを何度も記録したという
独ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)において、DBXの広範囲なサーキット開発プログラムを行ったアストンマーティンのエンジニアリングチームは、1ラップで8分を切るタイムを何度も記録する。また、現行ラインアップのなかで最もスポーツ性が高いヴァンテージ(Vantage)と同等のコーナリングスピードを記録し、同時に同ブランドが誇るスーパーGTカーのDBSスーパーレッジェーラ(DBS Superleggera)を上回るブレーキ性能を実現したという。
▲搭載エンジンはヴァンテージにも採用する4リットルV型8気筒DOHCツインターボユニットで、DBX用にさらなる高出力化チューニングを実施。最高出力は550ps、最大トルクは700N・mを発生する
搭載エンジンはヴァンテージやDB11にも採用する4リットルV型8気筒DOHCツインターボユニットで、DBX用にさらなる高出力化チューニングを実施。最高出力は550ps、最大トルクは700N・mに達する。テスト走行では、180mph(約290km/h)超の最高速度を繰り返し確認しているという。プロダクションモデルにおける最高速度と加速性能は、テストプログラムの最終盤で改めて設定される見込みだ。
▲アストンマーティンDBXは今後数カ月でさらなる煮詰めを行って最終スペックを決め、本年12月にワールドプレミアを果たす予定だ
DBXの開発プログラムは、これから数カ月に渡ってパワートレインにいっそうの磨きをかけるとともに、ダイナミック・パフォーマンスのセットアップをさらに煮詰める計画。そして、市場で最もエキサイティングなSUVモデルに昇華させ、本年12月に正式発表する予定だ。日本への早期導入も期待したいところである。