三菱自動車のTMS2019における第2報。スモールサイズ電動SUVコンセプトカーと新型軽コンセプトカーを世界初公開

三菱自動車がTMS2019でスモールサイズの電動SUVコンセプトカー「MI-TECH CONCEPT」と新型軽コンセプトカー「Super Height K-Wagon Concept」を世界初披露すると発表

　三菱自動車は10月3日、東京モーターショー2019における出展概要の第2報を発表。スモールサイズの電動SUVコンセプトカー「MI-TECH CONCEPT（マイテックコンセプト）」と新型軽コンセプトカー「Super Height K-Wagon Concept（スーパーハイト軽ワゴンコンセプト）」を世界初公開、あわせて本年3月のジュネーブ国際モーターショーでワールドプレミアを飾ったミッドサイズの電動SUVコンセプトカー「MITSUBISHI ENGELBERG TOURER（ミツビシ・エンゲルベルク ツアラー）」を日本初披露するとアナウンスした。

▲スモールサイズの電動SUVコンセプトカー「MI-TECH CONCEPT（マイテックコンセプト）」。パワートレインには発電用エンジンを従来のガソリンエンジンからガスタービンエンジンとして軽量・小型化を図った新しいプラグインハイブリッドEV（PHEV）システムを採用。駆動機構には「デュアルモーターAYC」を前輪と後輪それぞれに搭載した4モーター方式の電動4WDシステム「Quad motor（クアッドモーター）4WDシステム」を導入する

　注目の3モデルのコンセプトカーを見ていこう。まず「マイテックコンセプト」は、「光と風を感じながら大地を駆け抜ける電動SUV」を車両テーマとした、三菱自動車のブランドメッセージである"Drive your Ambition"を体現するコンセプトカーだ。パワートレインには、発電用エンジンを従来のガソリンエンジンからガスタービンエンジンとして軽量・小型化を図った新しいプラグインハイブリッドEV（PHEV）システムを採用。また、駆動機構にはモーター2基で構成する三菱自動車の独自技術「デュアルモーターAYC」を前輪と後輪それぞれに搭載した4モーター方式の電動4WDシステム「Quad motor（クアッドモーター）4WDシステム」を組み込む。さらに、先進の運転支援技術および予防安全技術として、光センサーを用いたセンシング技術により検知したさまざまな情報をフロントのARウィンドウシールドに映し出すヒューマン・マシン・インターフェイス（HMI）を搭載。ドライバーに的確な注意喚起を行うとともに、ステアリングとブレーキの操作をサポートする運転支援技術「MI-PILOT（マイパイロット）」、衝突被害を回避または軽減する予防安全技術などを設定し、ドライバーに安心・安全、そして運転する歓びを提供する先進コンセプトカーに仕立てた。

　なお、「マイテックコンセプト」に関しては、さまざまな角度や距離から見ることができるVR（ヴァーチャル・リアリティ）展示を実施。テーブル上にコンセプトカーを説明する映像が映し出され、回転、拡大、縮小、シーンの切り替えなどVRならではの多様な演出を俯瞰視点で体験できるという。

▲新型軽コンセプトカー「Super Height K-Wagon Concept（スーパーハイト軽ワゴンコンセプト）」。最新のパッケージングによる広々とした室内スペースを実現しながら、三菱自動車らしいSUVテイストの車両デザインを構築。また、高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT」や衝突被害軽減ブレーキシステムなど先進の予防安全技術も採用する

　次に「スーパーハイト軽ワゴンコンセプト」は、「いろいろなところに行ってみたい、もっと遠くまで行ってみたい」というドライバーの気持ちに応える新世代のスーパーハイト軽ワゴンの提案形だ。最新のパッケージングによる広々とした室内スペースを実現し、同カテゴリーに求められる性能と機能を盛り込みながら、三菱自動車らしいSUVテイストの車両デザインを構築。また、高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT」や、衝突被害軽減ブレーキシステム、踏み間違い衝突防止アシストなど「サポカーSワイド」に該当する予防安全技術を採用することで、ドライバーの負担を軽減し、乗る人すべてに安心・安全を提供するモデルに仕上げた。

▲ミッドサイズの電動SUVコンセプトカー「MITSUBISHI ENGELBERG TOURER（ミツビシ・エンゲルベルク ツアラー）」。パワートレインにはツインモーター4WD方式のプラグインハイブリッドEV(PHEV)システムを搭載。室内には3列式シートを配置している

　そして「ミツビシ・エンゲルベルク ツアラー」は、ツインモーター4WD方式のプラグインハイブリッドEV(PHEV)システムを搭載した、ミッドサイズの新世代クロスオーバーSUVのコンセプトカーである。どんな気象条件や路面状況でもドライバーが自信をもって運転できる優れた走行性能と、PHEVならではの長い航続距離および高い環境性能などが同車のアピールポイント。また、PHEVシステムを構成するさまざまなコンポーネントを採用しながら、3列シートによる多人数乗車を可能とする優れたパッケージングにより、SUVとしての魅力をいっそう高めている。

　三菱自動車ブースでは3モデルのコンセプトカーのほかにも、プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」やクロスオーバーSUV「エクリプス クロス」、ミニバン「デリカD:5」、軽ハイトワゴン「eKクロス」など、国内で販売する主力モデルも出品。さらに、電動車、V2H充放電機器、太陽光パネル、家庭用蓄電池などで構成するV2H（Vehicle to Homeの略で、EVやPHEVに蓄えた電気を家庭で使う仕組みのこと）システムをパッケージ化し、販売・設置からアフターメンテナンスまでをワンストップ化したサービスである「電動DRIVE HOUSE」も、アウトランダーPHEVと組み合わせながら披露する予定だ。