トヨタ自動車は10月8日、東京モーターショー2019において新しいフルサイズワゴンの「グランエース(GRANACE)」を、関連会社のトヨタ車体のブースに出展すると発表した。
▲トヨタ・グランエース 上質かつ快適な移動空間を提供する新世代のフルサイズワゴンとして開発。フロントフェイスは金属調加飾の大型ラジエーターグリルをヘッドランプと融合させ、上下、左右方向に張り出させることで華やかかつ押し出しの強い造形とした
新型車のグランエースは、上質かつ快適な移動空間を提供する新世代のフルサイズワゴンとして開発される。エクステリアはセミボンネットのパッケージングをベースに、"圧倒的な存在感と高級感"を創出したスタイリングで構成。具体的には、金属調加飾の大型ラジエーターグリルをヘッドランプと融合させ、上下、左右方向に張り出させることで華やかかつ押し出しの強い造形としたフロントフェイス、グリルと連続しヘッドランプに突き刺さる特徴的なLEDデイタイムランニングランプとクロム加飾フレームで一括りにしたプロジェクター式2眼LEDヘッドランプ、フロントからリアへと続く流れるようなキャラクターラインと伸びやかなルーフラインが印象的なサイドビュー、シンプルなパネル面にL字型コンビネーションランプを組み込んだ端正なリアセクションなどによって、高級フルサイズワゴンに相応しい豪華で先進的なルックスを具現化する。ボディサイズは、全長5300×全幅1970×全高1990mm/ホイールベース3210mm/トレッド前1670×後1670㎜という立派な体躯で仕立てた。
▲フロントからリアへと続く流れるようなキャラクターラインやシンプルなパネル面にL字型コンビネーションランプを組み込んだ端正なリアビューが印象的
▲セミボンネットのパッケージングを採用。ボディサイズは全長5300×全幅1970×全高1990mm/ホイールベース3210mm
コクピットについては、上質で華やかなムードに演出する。ブラックを基調としたインストルメントパネルには、空調吹き出し部に金属調加飾、助手席正面に木目調加飾を配し、またメーターフードには表皮巻きと本ステッチを施して見栄え品質を高めた。
▲ブラックを基調としたインストルメントパネルには空調吹き出し部に金属調加飾、助手席正面に木目調加飾を配し、またメーターフードには表皮巻きと本ステッチを施して上質かつ華やかなムードを演出した
キャビン空間に関しては、室内長3290(6名乗り)/3365(8名乗り)×幅1735×高1290mmの広さを確保したうえで、3列6名乗りと4列8名乗りのシートレイアウトを採用する。また、セカンドシートならびにサードシートの4席にはゆったりとくつろげる専用の本革キャプテンシートを装備し、上質な移動空間を提供。さらに、ロングスライド機構やオットマン機構などを組み込み、快適性や利便性の良さも追求した。独特の華やかさと落ち着きのある上質感を演出したことも訴求点で、後席乗員を包み込むようにフロントシート背面からサイドトリムに向かって配した木目調加飾、加飾に沿って優しく灯されるLEDサイドカラーイルミネーションなどを導入している。
▲キャビン空間に関しては室内長3290~3365×幅1735×高1290mmの広さを確保したうえで、3列6名乗りと4列8名乗り(写真)のシートレイアウトを設定する
フロントセクションに搭載するパワートレインには1GD型2754cc直噴クリーンディーゼルターボエンジン+6速オートマチックトランスミッションを採用し、後輪を駆動。リアの足回りには新開発のトレーリングリンク車軸式サスペンションを組み込み、環状骨格構造による高剛性のボディと相まって、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を成し遂げる。また、徹底した振動および遮音対策を施し、さまざまな道路環境においても高級ワゴンにふさわしい心地よい静粛性を実現した。
機能装備の拡充も要注目だ。先進安全機構として、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を装備。また、駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ[静止物])なども設定する。さらに、SDL(SmartDeviceLink)などのスマートフォン連携機能によって、スマートフォンで普段利用している地図アプリや音楽アプリなどをディスプレイ上で表示・操作が可能な先進のディスプレイオーディオ(DA)も採用した。
なお、グランエースは2019年内に日本で発売される予定である。