米国ゼネラルモーターズ(GM)は10月2日(現地時間)、シボレー・コルベット・スティングレイ(Chevrolet Corvette Stingray)の新型コンバーチブル(Convertible)を発表した。
▲新型シボレー・コルベット・スティングレイ・コンバーチブルは歴代で初めて電動開閉式ハードトップを採用。従来のソフトトップに比べてキャビン内の静粛性やセキュリティが向上し、さらにルックス面でもすっきりとした印象に仕上がった
新しいコンバーチブルの最大の特徴は、歴代で初めてハードトップ仕様のオープンモデルに仕立てたことにある。ハードトップは電動開閉式のリトラクタブル式で、シート成形の複合素材で構成。従来のソフトトップに比べてキャビン内の静粛性やセキュリティが向上し、さらにルックス面でもすっきりとした印象に仕上げることができた。スタイリング自体は、クーペと同様にジェット戦闘機にインスパイアされたデザインを採用。トノカバーにはジェットエンジンを収めるハウジングからヒントを得た空力形状のナセルを装備し、オープン走行時にキャビンに巻き込む風を低減させる。また、キャビン後方には電動開閉式のガラス製ウィンドウとエンジン冷却用のベンチレーション、空力性能を高めるリアスポイラーを設定した。ちなみに、第8世代のシボレー・コルベットは、クーペに先駆けてコンバーチブルが設計されたという。
▲ボディのオープン化に伴いキャビンまわりの強化やサスペンションのセッティング変更を実施。クーペと遜色のないパフォーマンスを実現した
6つの電気モーターで駆動する2分割式の電動開閉式ハードトップは、車速が30mph(約48km/h)以内なら走行中でも開閉が可能。開閉に要する時間は約16秒だ。ハードトップとナセルのカラーリングはボディ同色が標準だが、オプションでカーボンフラッシュメタリックも選択できる。リアのラゲッジルームは、ゴルフバック2セット分が収納可。クーペと同様にフロントにも積載スペースがあり、航空機内に持ち込むような手荷物やラップトップPC用バックが積み込める。
▲2分割式の電動開閉式ハードトップは車速が30mph(約48km/h)以内なら走行中でも開閉が可能。開閉に要する時間は約16秒
パワートレインに関しては基本的にクーペと共通で、スモールブロックの"LT2"6.2リットルV型8気筒OHV直噴VVTエンジン(495hp/637N・m)をミッドシップ搭載する。組み合わせるトランスミッションは8速DCT(8速デュアルクラッチトランスミッション)で、ダブルパドル式のシフターも装備した。
▲室内にハードトップとリアウィンドウの電動開閉スイッチを備える
オープンスポーツの人気が高いアメリカ本国では、クーペ以上に高い人気を集めているというシボレー・コルベット・スティングレイ・コンバーチブル。気になる日本への導入時期は、現在のところ未定だ。
▲新型コルベット・スティングレイ・コンバーチブルの発表と同時に、コルベット・スティングレイのレーシングカー「コルベットC8.R」も初公開。2020年1月に米国フロリダ州デイトナで開催されるロレックス・デイトナ24時間レースで実戦デビューの予定だ