トヨタ・スープラRZ・GR(TRD)パーツ装着車 試乗記
トヨタ・スープラRZ・GR(TRD)パーツ装着車 試乗車はヤマハの新技術、TRASを採用した現在開発中のサスペンションキットと前後パフォーマンスダンパーを装着 TRASはダンパー高圧ガスの力を通常とは反対に引き込む方向に作用させてインリフト挙動を抑制 操縦性向上を目指す
ヤマハと共同開発の新型サスペンション装着。エアロパーツはレーシーな造形
トヨタ・スープラの復活は、スポーツカーファンにとって、何よりもうれしいニュースである。
BMWとトヨタの「夢のコラボレーション」によって誕生した新型スープラの走りにいっそう磨きをかける製品が、トヨタの100%子会社であるトヨタカスタマイジング&ディベロップメントがGR(TRD)ブランドでリリースするスープラ用アイテムだ。
今回、短時間試乗したモデルは、ターボ付きの3リッター直 6エンジン( 340ps)を搭載したRZグレードのTRD仕様。カーボン製ボディキットや、19インチの鍛造アルミ&ロックボルトのセットに加え、「ヤマハの新技術、TRASを採用しつつ、現在開発中」というサスペンションキットと、ボディの前後にパフォーマンスダンパーを装着したスペシャルバージョンだった。
軽量化に配慮しつつ空力性能の向上を狙ったボディキットは、イエローボディの試乗車の場合、コントラストが強く見た目はかなり派手な印象を受けた。このボディキットは全アイテムを装着する必要はない。ユーザーの好みに応じて装着アイテムを選べる方式。これはリプレース用品ならではのメリットである。
エアロパーツは軽量化に配慮 デザイン性と空力性能をリファイン GRトランクスポイラー(22万円)とGRリアサイドスポイラー(17万6000円)はカーボン製
ハンドリングは一段と高次元にリファイン。高い潜在能力を実感
エアロパーツの効果を実感できるハイスピードシーンはなかったものの、フットワークのチューニングに関しては、路面の突起に対する当たり感がややマイルドになり、ロール感もわずかながら穏やかになった印象を受けた。
TRASと名づけられた新開発ダンパーの特徴は、マイナスの反力を使っている点だ。通常のダンパーの場合、ロッドを押し出す方向に作用する高圧ガスの力を、TRASは反対に引き込む方向に作用させている。これによりインリフト挙動を抑制し、優れた操安性の獲得を目指している。
チューニングが熟成されたタイミングで、ぜひともサーキット走行にトライしてみたいキットだ。
GRフロントスポイラー(35万2000円)はカナード状デザイン 有効なダウンフォース発生
GRサイドドアガーニッシュ(40万7000円)とGRサイドスカート(38万5000円)装着
GR19インチ鍛造アルミ+ホイールロックボルト(70万4000円/4本)は精悍なダークカラー
RAV4・TRDパーツ装着車 開発コンセプトは「フィールドモンスターForアドベンチャー」 フロアロアガーニッシュ(4万700円)やフロントバンパーガーニッシュ(7万1500円)がワイルドな印象を演出
プリウスTRDパーツ装着車 エアロパーツセット(フロントスカート+サイドスカート+リアバンパースポイラー/13万4200円)と18インチTRD・TFアルミ(タイヤ付きセット36万7400円)でスポーティに変身