[ワークスチューン特集]これは凄い!FF世界最速のシビック・タイプRを無限はどうアレンジしたのか?

ホンダ・シビック・タイプR無限パーツ装着車 試乗記

IMG_9255.JPGホンダ・シビック・タイプR無限パーツ装着車 タイプR用アイテムはコンプリートモデル「RC20GT」の開発で得たノウハウを注入して誕生 フロントアンダースポイラー(6万4900円)は真空成型PPE製 無限エンブレム付き

コンプリートカー開発で得たノウハウを傾注した珠玉のパーツ群

 モット〝R"に! をコンセプトに、2018/19年のオートサロンに出展されて大きな反響を呼んだコンプリートモデル、RC20GT開発で培ったノウハウを注ぎ込んで誕生した製品が、19年7月に無限(M-TEC)から発表・発売された、シビック・タイプR用のパーツ群だ。

 ツインリンクもてぎの北ショートコースをメインに今回試乗したモデルは、さまざまなボディキットに加え、クイックシフターや切削鍛造ホイール、そして「現在開発中」というチタン製エグゾーストシステムが装着されていた。

 コンプリートカーの位置づけではなく、あくまでも「用品装着」による商品展開とした理由を、開発陣は「最新のシビック・タイプRのエンジンや足回りは標準の状態でもすでに高いポテンシャルを備えており、安易に手を加えるとかえって走りのトータルバランスを崩す可能性があったから」と説明している。

IMG_9265.JPGサイドガーニッシュ(8万2500円)は標準のサイドシル下部に被せて装着 低いシルエットを強調 リアアンダースポイラー(9万200円)はディフューザー形状

前後のインセットを変え操縦性を計算。無限の職人技が光る

 興味深かったアイテムは、8.5インチの幅と20インチ径は標準モデルと共通ながらも、前後輪用でインセットを変える手法で、ターンイン時のシャープさをいっそう向上させるアルミホイール、MDCFである。

 試乗車は、ミシュランのパイロットスポーツカップ2という、ウルトラハイグリップがセールスポイントのソフトなタイヤを装着していた。それにもかかわらず、比較的低速でタイトなターンが連続する今回の試乗コースでは、操舵初期の鋭い切れ込み感が印象的だった。

 試乗車は「車両全体で約30kgのマイナス」という減量効果も相まってか、タイプRならではのダイナミックな走りにいっそうの磨きがかけられた印象を受けた。

 ブレーキは、ハードな走行を続けても制動力やタッチをキープし続ける専用パッドに交換されていた。このパッドが生み出す剛性感に富んだペダルタッチは、実に好感触だった。

IMG_9296.JPG試乗車は無限オリジナル小径スポーツステアリング(8万9100円)とクイックシフター(3万6300円)装着

IMG_9287.JPG鍛造MDCFアルミ(16万5000円/1本) インセットを前後で変えて操縦性を向上させる 標準比10kg軽量化

IMG_9278.JPGLEDテールライト(8万8000円)はオリジナル形状 ウインカーはシーケンシャルタイプ

IMG_9275.JPG開発中のフルチタン製エグゾーストはセンター2本出し 標準比8.5kg軽量化

IMG_9342.JPGCRーV無限パーツ装着車 「プレミアム・アーバンスポーツ」をイメージ 写真はエアロホイールキット(フロントアンダースポイラー+サイドガーニッシュ+リアアンダースポイラー+19インチアルミ/41万5000円)装着

IMG_9317.JPGN-WGNカスタム 無限エアロホイールセット(フロントアンダースポイラー+サイドガーニッシュ+リアアンダースポイラー+15インチアルミ/27万7200円)装着

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