ダイハツ新型コンパクトSUVが東京モーターショーでサプライズ・デビュー!!

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新型コンパクトSUVは5ナンバーサイズ。コンセプトカー「DNトレック」の市販版

 ダイハツが第46回東京モーターショーで、魅力的なコンパクトSUVを世界初公開した。サプライズ的に現れた新型コンパクトSUVは、前回のモーターショーで好評を博した「DNトレック」の市販版ともいえる存在。力強い印象のスタイリングと高い機能性を兼備した意欲作だ。各部は洗練され、高い完成度を誇る。ほぼこのままのカタチで発売される予定という。

2.jpg新型ダイハツ・コンパクトSUV 新型コンパクトSUVは間もなく発売予定の期待の新開発モデル 躍動感あるエクステリアとワクワクさせるインテリアの持ち主 メカニズムはダイハツの新世代クルマづくり技術「DNGA」を導入 パワーユニットは1リッター直3ターボ(98ps/140Nm)を搭載

 ショーに出展されたのは、光が当たると朱色に輝くコンパーノレッドと呼ぶ新鮮な高彩色と、シャイニングホワイトパールのボディカラーをまとった2台。ともにルーフとドアミラーがブラックのお洒落な2トーン仕上げで、クオリティの高さとSUVらしい強い存在感を放っていた。

_DSC1702web.jpgボディサイズは全長×全幅×全高3995×1695×1620mm 日本の道路/駐車場環境で扱いやすい5ナンバー規格 ホイールベースは2525mm

 新型コンパクトSUVの魅力を紹介しよう。セールスポイントは大きく分けて5点。ブースの担当者は、次のように説明してくれた。
1:ダイハツならではの、外はコンパクト、室内は驚きの「広さ」
2:力強くアクティブな骨格にクリアで洗練された「デザイン」
3:誰もが気軽にクルマを楽しめる「安全・先進機能」
4:既存のコンパクト2BOX購入層にも手が届く「低価格」
5:クルマ作りの新技術DNGAによる高い「基本性能」

3.jpg写真は新色コンパーノレッドとブラックの2トーン仕様 コンパーノレッドの名称はダイハツ初の小型乗用車コンパーノに由来

 新型コンパクトSUVはダイハツらしい創意工夫が結実した新世代モデルだ。ボディサイズは、全長×全幅×全高3995×1695×1620mm。日本の道路&駐車環境に適したコンパクトな5ナンバーサイズにまとめている。
 パワーユニットは、1リッターの直3DOHC12Vターボ(KR型)。98ps/6000rpm、140Nm/2400~4000rpmのリッター100馬力に迫るパワフルなスペックが頼もしい。トランスミッションはスプリットギアを採用することで伝達効率を向上させたD-CVT。980kg(FF)の軽量設計と相まって走りは大いに期待できそうだ。駆動方式はFFと新開発の電子制御4WDが選べる。

6.jpg展示車は切削光輝17インチアルミ装着 タイヤは195/60R17サイズ 逞しい印象を演出

 プラットフォームなどクルマの基本は、ダイハツの新世代のクルマづくり技術「DNGA」の導入で大幅進化。新型コンパクトSUVは新型タントに続くDNGA第2弾。小型車初のDNGA導入モデルだ。
 安全・運転支援システムも充実。うっかりミスを防ぎ、安心・安全なドライブをサポートする「次世代スマートアシスト」を導入する。


躍動的なデザイン。LEDシーケンシャルターンランプ装備

17.jpgスタイリングはSUVらしい力強く立体的な造形 角張ったバンパーコーナーとシャープなヘッドライトがワイドな印象を表現

 スタイリングは力強くスマート。大型グリルからサイドへ流れる立体的な造形と、角張ったバンパーコーナー、シャープなヘッドライトがワイドな印象を表現する。

 ヘッドライトは薄型LED。アダプティブドライビングビーム(ADB)とダイハツ初のLEDシーケンシャルターンランプが採用され、高い機能性を誇る。サイドビューランプも魅力的だ。大径タイヤ(出展モデルは195/60R17サイズ)と張り出したフェンダーが踏ん張り感を強調し、厚みのあるロアボディが安心感、薄いキャビンが軽快感を表現。SUVらしく力強いイメージのシルエットにまとめられている。

IMG_3206web.jpgボディ下部とホイールアーチにはクラッディングパーツ装着 ワイドトレッドと大径タイヤ(展示車は195/60R17)が安定感を訴求

 ボディカラーは全11タイプ。モノトーンはシャイニングホワイトパール、コンパーノレッド、ブライトシルバーメタリック、ナチュラルベージュマイカメタリック、ブラックマイカメタリック、マスタードイエローマイカメタリック、レーザーブルークリスタルシャイン、ファイアークォーツレッドメタリックの8色。ルーフとドアミラーがブラック仕上げとなる2トーン塗装は、シャイニングホワイトパールとコンパーノレッド、ブライトンシルバーメタリックの3色に設定する。

IMG_3214web.jpg写真のボディカラーはシャイニングホワイトパールとブラックの2トーン仕様 2トーン仕様はルーフとドアミラーを同色でコーディネート

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先進ディスプレイオーディオ装備。室内は上質な雰囲気

 新型コンパクトSUVのインテリアは心地いい。外装色がシャイニングホワイトパールの車両の内装色は、黒とシルバーの組み合わせ。本革巻きのステアリングとシフトノブ、ファブリックとソフトレザー調のハーフレザーシートが装備され、上質なイメージを訴求する。ブラインドスポットモニターや、リヤクロストラフィックアラートなどの先進装備もうれしい。

8.jpg視界はワイド インパネまわりのデザインはスポーティ ディスプレイオーディオやエアコンの操作パネルをドライバー側に傾けたコックピット

9.jpgシートは新設計 コンパーノレッドの車両は赤いパイピング入り 座面が長くサポート性良好 包み込まれるような快適な座り心地

10.jpg後席は6対4分割タイプ 着座位置は高めで開放感たっぷり ゆったりくつろげる 乗車定員は5名の設定

11.jpg運転席から自然に手が届く位置に豊富な室内収納を用意 コンパーノレッドのクルマは各部にレッドのアクセントが入っていた

12ステアリング.jpgステアリングは操作性に優れた小径タイプ 左右スポーク部に各種コントロール用スイッチをレイアウトした高機能設計

13.jpgトランスミッションはスプリットギヤを採用した高効率D-CVT マニュアルセレクトモード標準 アクティブなドライブに対応

14.jpgコンソール部左右には小物の収納用ポケットを用意 細かいところにも配慮が満載

15.jpgドアグリップはSUVらしいがっちりとした形状 操作性に優れたデザイン

16.jpgコンパーノレッドの車両の左右空調ルーバーはシルバーとレッドの加飾入り

 インパネはスポーティな印象。ディスプレイオーディオのモニターやエアコンの操作パネルは、ドライバー側にやや傾けたコックピットイメージ。シフトノブは高いポジションにレイアウトされ、操作性に優れる。ドアトリムやコンソールボックスには、高級感と快適性を兼備したソフトパッドを採用した。

 新設計されたシートの優れた快適性も特筆ポイント。座面が長く、サイドサポートの張り出しを強めることでホールド性を計算。自然な姿勢を邪魔しない包み込まれるような快適な座り心地を実現した。

22.jpgシャイニングホワイトパールの車両の内装色は黒とシルバーの組み合わせ インパネ正面にはディスプレイオーディオを装着

21.jpg室内はコンパクトな5ナンバーサイズが信じられないほど広い 各部の作りのよさにも驚いた メーターは先進のフル液晶デザインという

23.jpgシャイニングホワイトパールの車両はファブリックとソフトレザー調のハーフレザーシート装着 シートバックはホワイトのアクセント付き

29.jpg後席はクッションが厚く座り心地は良好 着座位置は適度に高め 乗降性に優れた設定 3名分の高さ調整式ヘッドレスト標準装備

24.jpgシャイニングホワイトパールの車両のステアリングは本革巻き スポーク右側にアダプティブクルーズコントロールスイッチがある

25.jpgシャイニングホワイトパールの車両のシフトノブはシルバー加飾入り本革 シフト前方にスマートフォンが置ける

26.jpgコンソール両サイドの小物入れ シャイニングホワイトパールの車両はブラック仕上げ

27.jpgドアグリップ基部にパワーウィンドウとミラー調節スイッチを配置 ドアノブはメッキ仕上げ

28.jpgインパネ両サイドの空調ルーバー下にプッシュオープン式カップホルダーを装備している

 大型モニター一体デザインの先進ディスプレイオーディオは多機能設計。スマートフォンとの連携でさまざまなサービスを提供する「ダイハツコネクト」「ダイハツWi-Fi」に対応。スマートデバイスリンク(SDL)も利用できる。
 ボディタイプは実用的な5ドア。コンパクトな5ナンバーサイズのため狭い駐車スペースでもドアを大きく開くことができ、乗降性はハイレベルだ。

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広い室内。ラゲッジスペースはたっぷり積める449リッターの大容量。使い勝手抜群!

 室内に乗り込む。コンパクトな5ナンバーサイズとは思えない広々した室内空間に驚いた。SUV らしく着座位置は高く、見晴らしは良好。運転席からフロントフード左右前端が見やすく、車幅感覚が掴みやすい。新型コンパクトSUVは狭い道でも自信を持って走れるクルマだ。Aピラーとドアミラーの間に隙間があり、斜め前方の死角が少ないことも安心度を高めるポイントである。

30.jpg前方視界はワイド 運転席からフロントフード左右前端が見やすく車幅感覚が掴みやすい

31.jpg安全・運転支援装備は充実 うっかりミスを防いで安心・安全なドライブをサポートする「次世代スマートアシスト」を導入

 前席はもちろんだが、後席の居住性も十分。ゆったり座れる快適空間を確保した。天井が絞り込まれていないため、頭上にもゆとりが感じられる。「外寸はコンパクトでも室内は驚きの広さ」というメーカー担当者の説明が素直に納得できた。後席シートバックは6対4の分割式。簡単操作で前倒しできる。

34.jpg新型コンパクトSUVは天井が絞り込まれていないため頭上空間もゆとりがある

35.jpg後席の足元スペースは広くくつろげる ファミリーユースにも最適な室内空間の持ち主

<<次ページでラゲッジをレポート>>

 新型コンパクトSUVの魅力はたっぷり積めるラゲッジスペースにある。デッキボード下を含めると3ナンバーのSUVを上回るほどの合計449リッターの大容量を確保した。新型コンパクトSUVは後席を使用したままで、4人で一泊二日のキャンプに出掛けるときの大量の道具(4人分の寝袋と折りたたみチェア、テント、タープ、クーラーボックス、ランタン、バーベキューコンロ、薪、テーブル、調理器具、食器など)が積み込めるという。展示車の荷室には荷物の固定に便利なユーティリティフックが装備されていた。

38.jpgラゲッジスペースは後席使用時でも広く実用的な広さ 新型コンパクトSUVは2段可変式デッキボード標準 写真は上段にセットした状態

 荷室には便利さを高める工夫を満載。2段可変式デッキボードがユーティリティを高める。デッキボードを上段にセットすると、かまち段差をなくしたフラット空間が出現。クーラーボックスなどの積み込み時に腰の負担が少なくて済む。一方、デッキボードを下段にセットすると、背の高いものを含め、より多くの荷物が積める。タイヤパンク修理キットは壁面の専用スペース、ジャッキや工具は助手席下に配置され、デッキボード下の空間は、純粋に荷物スペースとして活用できる。ちなみにデッキボード下には、買い物かご2つ分の大きなスペースが用意されている。デッキボードを外せば、かなり高さのある荷物も載せられそうだ。

39.jpg写真は2段可変式デッキボードを下段にセットした状態 さまざまな遊び道具が積み込めるフリースペース出現 展示車は荷物を固定するユーティリティフックを装備

40.jpg写真はラゲッジボードを取り外した状態 背の高い荷物も乗るユーティリティ空間

41.jpg後席は6対4分割可倒式 簡単な操作で倒せる設計 荷室の広さは大きな魅力

 新型コンパクトSUVは幅広いライフスタイルに対応する、便利で使い勝手のいいスタイリッシュモデル。コンパクトなボディの内側に高いユーティリティ空間を実現したアクティブSUVである。人気者になるに違いない。正式デビューが楽しみだ。

42.jpgシャイニングホワイトパールの車両のミラーはブラインドスポットモニター付き

43.jpg15の予防安全機能や運転支援機能を搭載した次世代スマートアシスト用カメラ

44.jpgディスプレイオーディオは「ダイハツコネクト」「ダイハツWi-Fi」「スマートデバイスリンク」対応

45.jpg右側リアのガーニッシュ部に悪天候時に威力を発揮するリアフォグランプを装備

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