クロスオーバーSUVのスタイルを纏ったマツダ初の量産EVがワールドプレミア!「46th東京モーターショー」

マツダが初の量産EV「MX-30」を世界初公開! クロスオーバーSUVのスタイルにフリースタイルドアを採用!!

 マツダは10月23日、東京モーターショー2019においてブランド初の量産EVとなる「MX-30」を初公開した。

MX-30  1.jpg▲ブランド初の量産EVとなるマツダMX-30 ボディサイズは全長4395×全幅1795×全高1570mm/ホイールベース2655mm 車両デザインについてはマツダのデザインテーマ"魂動(こどう)"のもと、"Car as Art"としてさらに芸術性を高めるとともに、表現に拡がりを持たせることに挑戦した

 マツダ3とCX-30に続くマツダの新世代商品の第3弾となる「MX-30」は、ユーザーがクルマとのつながりを深め、クルマとともに自然体で自分らしい時間を過ごせることを目指し、新たなクルマの使い方、すなわち創造的な時間と空間の提案を目的に開発された新世代の電気自動車だ。

MX-30  3.jpg▲クロスオーバーSUVのスタイルを構築したうえで、RX-8と同様のセンターピラーレスのセンターオープン式ドア構造であるフリースタイルドアを採用した

 車両デザインについては、マツダのデザインテーマ"魂動(こどう)"のもと、"Car as Art"として、さらに芸術性を高めるとともに、表現に拡がりを持たせることに挑戦。人の手が生み出す美しい造形とこだわりのつくり込みを基礎としながら、将来に向けた価値観の変化や新しいライフスタイルに寄り添うことを目指し、"Human Modern(ヒューマン モダン)"をコンセプトにそのデザインを造り上げた。基本造形としては、クロスオーバーSUVのスタイルを構築したうえで、RX-8と同様のセンターピラーレスのセンターオープン式ドア構造であるフリースタイルドアを採用。機能的な面だけではなく、クルマを自由な発想で使える可能性を創出した。

MX-30  4.jpg▲センターコンソールまわりを抜け感を持たせた形状とすることで、開放感のあるコクピットを創出。また、コルク材や再生材からできた生地などの環境に配慮した素材を使用し、心地のよい室内空間を実現した

 一方でインテリアに関しては、センターコンソールまわりを抜け感を持たせた形状とすることで、開放感のあるコクピットを演出。また、コルク材や再生材からできた生地などの環境に配慮した素材を、そのものが持つ自然な魅力を引き出して使用し、心地のよい室内空間を実現した。ちなみに、マツダの前身は1920年に創業したコルク材を製造する会社である東洋コルク工業株式会社。マツダが本社を構える広島の中国山地では、ブナ科の落葉高木でコルク層が厚いアベマキが広く分布していたため、広島湾を中心に発達した木造船の建造所では近世中期からこのアベマキ樹皮(槙皮)を造船材として使用していた。ここに、東洋コルク工業が当時の日本では珍しかったコルク板を製造して納入していたのだ。マツダがMX-30の内装材にコルクを使用したのは、ひとつの原点回帰といえるのである。

MX-30  5.jpg▲CX-30と共用化したプラットフォームに搭載するMX-30のパワートレインは新開発の電動化技術"e-SKYACTIV"。駆動用バッテリーには角型セルと組み合わせた総電圧355V、総電力量(バッテリー容量)35.5kWhのリチウムイオン電池を採用する

 CX-30と共用化したプラットフォームに搭載するMX-30のパワートレインは、新開発の電動化技術"e-SKYACTIV(イー・スカイアクティブ)"だ。モーター出力は認可前ということで非公表だが、駆動用バッテリーには角型(prismatic)セルと組み合わせた総電圧355V、総電力量(バッテリー容量)35.5kWhのリチウムイオン電池を採用。電池容量がやや小さいため、航続距離は約200km(NEDO準拠)と少なめだが、これは大容量バッテリーを作る際にCO2の発生量が多くなることから、あえて小さめの容量のバッテリーを設定したそうだ。

MX-30 2.jpg▲充電に関してはDC充電がCOMBO規格、AC充電が最大入力6.6kWで構成航続距離は約200kmNEDO準拠)

 安全性能の拡充もMX-30の訴求点。先進安全技術i-ACTIVSENSEをさらに強化し、被害軽減ブレーキ技術スマート・ブレーキ・サポート(SBS)に交差点での衝突事故防止を図る機能を追加したほか、白線が引かれていない道路(縁石)での逸脱回避をアシストする新技術を導入する。また、センターピラーレスのフリースタイルドアを採用しながらも、高強度かつ効率的なエネルギー吸収構造により、高い衝突安全性能を達成。さらに、高電圧バッテリーには綿密な保護構造を取り入れた。

 なお、MX-30はいち早く燃費規制が厳しくなる欧州において本年10月23日から予約受付を開始し、2020年後半から販売をスタートさせる予定。ドイツでの車両価格は3万3990ユーロ(約409万円)~に設定する。日本への導入も決まっているが、時期については後日発表ということだ。

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