フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは10月25日、ゴルフGTIのパフォーマンスを最大限に高めた高性能モデル「ゴルフGTI TCR(ティーシーアール)」の予約受注を開始した。車両価格は509万8000円で、販売台数は600台の限定。ユーザーへの納車は本年11月以降を予定する。
▲フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR 価格:7SMT509万8000円 販売台数:600台限定 全長4275×全幅1800×全高1465mm ホイールベース2635mm 車重1420kg 乗車定員5名 パワーユニットには専用チューニングを施した1984cc直列4気筒DOHC16Vインタークーラー付ターボエンジンを採用。最高出力はゴルフGTI比で+60psの290psを発生する。写真のボディカラーは専用色のピュアグレー×ブラックルーフ
今回の限定モデルは、"WTCR(ワールド・ツーリング・カー・カップ)"に参戦するVWゴルフのレーシングカーのストリートバージョンとして開発された「日本仕様史上最強の"ゴルフGTI"」だ。肝心のパワーユニットは、ゴルフR用の2.0L TSIエンジン(1984cc直列4気筒DOHC16Vインタークーラー付ターボ)をベースに専用チューニングを実施。排気系には"Akrapovič(アクラポヴィッチ)"チタンエグゾーストシステムを組み合わせ、最高出力は290ps/5400~6500rpm、最大トルクは380N・m(38.7kg・m)/1950~5300rpmを発生する。組み合わせるトランスミッションには、0.03~0.04秒と瞬時にシフトチェンジできる専用セッティングの7速DSGを採用。0→100km/h加速は5.6秒の俊足ぶりを誇る。また、コーナリング性能を高める電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックも装備した。
▲官能的な排気音を奏でる"Akrapovič"チタンエグゾーストシステムを特別装備。排気エンドはリアディフューザーにきれいに組み込まれる
▲コーナリング性能を高める電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックを採用する
シャシー面については、サスペンションの強化に加えて、ダンパーの減衰力および電動パワーステアリングの特性を統合制御するアダプティブシャシーコントロール"DCC"を標準で装備する。シューズには8J×19・5ダブルスポークアルミホイール(マットブラック)+235/35R19タイヤを装着。制動機構には、大径化した前後ベンチレーテッドディスクブレーキとレッドブレーキキャリパー(フロントGTIロゴ付)を組み込んだ。
▲8J×19・5ダブルスポークアルミホイール(マットブラック)+235/35R19タイヤを装着。制動機構には大径化した前後ベンチレーテッドディスクブレーキとレッドブレーキキャリパーを採用した
内外装のスペシャルな演出も見逃せない。エクステリアではリアディフューザーやサイドスカート、フロントリップスポイラー、ドアミラーといったパーツをブラックペイント化。また、テクノロジーパッケージ(ダイナミックライトアシスト/ダイナミックコーナリングライト/ダイナミックターンインジケーター付LEDダークテールランプ/デジタルメータークラスター"Active Info Display")も設定する。ボディカラーは専用色のピュアグレー×ブラックルーフのほか、ピュアホワイト×ブラックルーフ、トルネードレッド×ブラックルーフ、ディープブラックパールエフェクト(ルーフはボディ同色)という計4色をラインアップした。
▲内装には専用ステアリングホイール(センターマーク付)や専用シフトノブ、専用ファブリック&マイクロフリースシート(トップスポーツシート)などを特別装備
内包するインテリアについては、専用ファブリック&マイクロフリースシート(トップスポーツシート)や専用ステアリングホイール(センターマーク付)、専用シフトノブなどを特別装備。フロントドアを開けた際に地面にTCRロゴを映し出すプロジェクション機能も採用する。ストリートバージョンとしての機能装備も充実しており、Volkswagen純正ナビゲーションシステム"Discover Pro"やモバイルオンラインサービス"Volkswagen Car-Net"(コネクティビティ機能"App-Connect"、テレマティクス機能"Guide&Inform")などを設定した。
なお、今回ゴルフGTI TCRを購入したユーザーには、納車時に"ヴェルターゼー(オーストリアで毎年開催されるGTIのファンミーティング)"をモチーフとするデザインをあしらった記念品の"スペシャル キーボックス"を贈呈。このギフトボックスには車両の鍵のほか、シリアルナンバーが刻印されたプレートと最大200mの範囲の物が探せるBluetooth発信機"LIFE BEACON"を同梱している。