カローラ・ハイブリッド vs プリウス 比較レポート
カローラ・ハイブリッドW×B(FF) 価格:THS 275万円 ハイブリッドシステムとTNGAシャシーは基本的にプリウスと共通
プリウスAツーリングセレクション(FF) 価格:THS 306万2400円 2018年12月のマイナーチェンジで外観をリフレッシュ
2台の個性はなにか? 広さのプリウス、走りはカローラに軍配
カローラとプリウス、それぞれのハイブリッドモデルの個性は何か。まず車両そのものでいうと、シャシーは基本的に同じTNGA(トヨタニューグローバルアーキテクチャー)。ホイールベースはプリウスが2700mm、カローラは2640mmと、カローラのほうが60mm短い。それでも旧型カローラと比較すると40mm伸びて、新型は後席の足元スペースが拡大した。とはいえ、室内の余裕はプリウスが上回る。数字がすべてではないが、室内長はプリウスが2110mm、カローラは1830mmだ。
ハイブリッド機構は、エンジンもモーターもシステム出力も同じ。しかし、操縦するとどこか違いが感じられる。
アクセル操作に対して、より自然で忠実に動力を引き出す感覚はカローラが上。プリウスは、フル加速した際に高回転域で若干空転感を覚える。新たに開発されたカローラのほうが、いっそう緻密で正確なアクセルペダルと動力の応答性、制御系の繊細性を見せる。
カローラのほうが、アクセルのペダルストローク量が短いという事実も関係している。ペダルと動力特性を正確に同調させる制御はカローラのほうが進んでいる、といえる。同様にブレーキ特性もカローラのほうが優れている。ペダルの踏み込みに対して自然に減速Gが立ち上がり、深く踏み込んでも踏力に変化がない。ペダルそのものの剛性感も高い。素早く強いペダル操作をしても弾性感のない点は、まるで油圧ブレーキの印象。
トヨタ製ハイブリッドのブレーキ制御は高度化している。素晴らしい。
全長×全幅×全高4495×1745×1435mm ホイールベース2640mm ボディサイズはプリウス比でややコンパクト
ワイドな視界が魅力 メーターは運転席正面に配置 ディスプレイオーディオ標準 室内長1830mm
全長×全幅×全高4575×1760×1470mm ホイールベース2700mm ボディタイプは5ドアHB
メーターはデジタル 伝統のセンター配置 乗り心地はソフト指向 室内長2110mm