FCAジャパンは11月9日、アバルト(ABARTH)ブランドの70周年を記念する限定車「アバルト695 70°Anniversario(695セッタンタ・アニヴェルサーリオ)」を設定し、11月15日19時58分より公式ウェブサイト内専用ページを通じて100台限定にて予約受付を開始すると発表した。車種展開および車両価格と販売台数は、5速MT・右ハンドル417万円/30台、5速MT・左ハンドル417万円/20台、5速MTA(ATモード付5速シーケンシャルトランスミッション)・右ハンドル434万円/50台。納車は2020年3月以降を予定する。なお、同モデルは全世界で1949台の限定販売で、うち100台が先行で日本に割り当てられる。台数の追加は本国にリクエスト中だというが、現時点で追加されるかどうかは未定だ。
▲アバルト695 70°Anniversario(695セッタンタ・アニヴェルサーリオ) 車両価格/販売台数:5速MT・右ハンドル417万円/30台、5速MT・左ハンドル417万円/20台、5速MTA・右ハンドル434万円/50台 MTモデルにはメカニカルLSDを標準で装備する
今回設定されたアバルト695 70°Anniversarioは、180psの最高出力する1368cc直列4気筒DOHC16Vインタークーラー付ターボエンジンを搭載した「アバルト595コンペティツィオーネ」をベースに、70周年記念モデルにふさわしいアバルトの歴史をつなぐ特別な装備を満載した超スペシャルモデルである。まず外板色には、アバルトが手がけた初期のモデルで、1958年にモンツァサーキットで行った速度記録において6つの世界記録を叩き出した「フィアット500 ELABORAZIONE ABARTH RECORD(500エラボラツィオーネ アバルト レコルド)」に由来するグリーンのボディカラー"Verde Monza1958"を纏う。そしてここに、専用エクステリアボディキット(フロントバンパー/フロントフェンダー/サイドスカート/リアフェンダー/リアバンパー)や専用ビンテージロゴフロントエンブレム/リアエンブレム、専用70周年記念695エンブレム(サイド)/695エンブレム(リア)、ディフューザー一体型リアバンパー/グレー仕上げインサート、角度調整式(最大60度/12段階)専用大型リアルーフスポイラー、17インチ12スポークアルミホイール+205/40R17タイヤ、専用ビンテージロゴホイールハブキャップを特別装備した。
▲写真の外板色はグリーン系の"Verde Monza1958"。アバルトが手がけた初期のモデルで、1958年にモンツァサーキットで行った速度記録において6つの世界記録を叩き出した「フィアット500 ELABORAZIONE ABARTH RECORD」のボディカラーに由来する。ボディサイズおよび車両重量は現在申請中
▲最大60度/12段階の角度調整が可能な専用大型リアルーフスポイラーは、伊トリノのオルバッサーノにあるFCAの風洞実験施設で入念なテストを実施してセッティングを決定。速度200km/hで最大42kgのダウンフォースを発揮するという
一方でインテリアに関しては、専用レザー/アルカンターラシートや専用デザインフロアマット、専用限定車ロゴプレートを特別装備。機構面では、MTモデルにメカニカルLSDを組み込む。また、ベース車と同様、KONI製FSDショックアブソーバーとハイパフォーマンスコイルスプリングを組み合わせたスポーツサスペンション、ブレンボ製4ポッドフロントブレーキキャリパーおよびレッド仕上げブレーキキャリパー、フロントハイパフォーマンスブレーキパッド、フロントドリルドベンチレーテッドディスク&リアドリルドディスク、ハイパフォーマンスエグゾーストシステム"レコードモンツァ"などを標準で装備した。
▲専用レザー/アルカンターラシートや専用デザインフロアマット、専用限定車ロゴプレートを特別装備する