英アストンマーティンは11月6日(現地時間)、同ブランド初のSUVモデルとなる「DBX」のインテリアを初公開し、同時に車両価格を発表した。
まずインテリアに関しては、徹底的な顧客調査の結果を反映したうえで、アストンマーティンの高度なクラフトマンシップを組み合わせたデザインで構成する。具体的には、広い室内に1歩足を踏み入れた瞬間から、自宅でくつろいでいるような安心感を与えることができるように設計。DBX専用シャシーを導入したことで、キャビン空間自体を自在にテーラーメイドできるようにしたことも訴求点だ。
▲ブランド初のSUVモデルであるアストンマーティンDBXのインテリアが初公開。徹底的な顧客調査の結果を反映したうえで、アストンマーティンの高度なクラフトマンシップを組み合わせたデザインで構成する。ダッシュボード中央には最新のTFTディスプレイを設置
ドライビングポジションは6カ月あまりを費やしてレイアウトを決め、ボンネットを明確に見渡せる位置に着座位置を設定することで渋滞時や他のクルマと接近しているときでも自信を持ってクルマを運転できるようにアレンジする。また、各スイッチやダイヤル類は、アストンマーティンが設置した女性諮問委員会やさまざまな富裕層に関するカスタマー・クリニックの専門家の意見を参考にしながら、広範囲なテストを繰り返し実施して造形および配置を決定。ダッシュボード中央には最新のTFTディスプレイを設置し、かつこのディスプレイ自体の主張が大きくなりすぎないよう、シームレスな形で組み込んだ。収納性にもこだわり、ブリッジタイプのセンターコンソールにはハンドバッグや1.5リットルサイズのペットボトルなど大きなアイテムが置けるスペースを設ける。空間構成については、スポーツカーのパッケージング手法などを活用して適度な包まれ感を演出したうえで、広いレッグルームや開放感あふれるパノラマガラスサンルーフの採用などによって居心地のいいキャビンルームを具現化した。
搭載エンジンはヴァンテージやDB11にも採用する4リットルV型8気筒DOHCツインターボユニットで、DBX用にさらなる高出力化チューニングを実施。最高出力は550ps、最大トルクは700N・mに達する。
▲日本での車両価格は2299万5000円とアナウンス。写真はプロトタイプ。全容は11月20日に中国の北京において発表する予定
注目の車両価格は、日本円で2299万5000円。なお、英国では15万8000ポンド、ドイツでは19万3500ユーロ、米国では18万9900ドルに設定する。スペックなどの詳細は、中国の北京において11月20日に発表する予定だ。