三菱自動車の東南アジアでの活動が活発化！　インドネシアで新世代のクロスオーバーSUVを発表

三菱自動車がインドネシアにおいて新型クロスオーバーSUVの「エクスパンダー クロス」を発売。フロントマスクはもちろん"ダイナミックシールド"

　三菱自動車は11月12日、インドネシアで新型クロスオーバーSUVの「エクスパンダー クロス（XPANDER CROSS）」を発表し、翌13日より販売を開始した。

▲三菱エクスパンダー クロス　全長4500×全幅1800×全高1750mm　ホイールベース2775mm　乗車定員7名　パワートレインには改良版の4A91型1499cc直列4気筒DOHC16V・MIVEC直噴ガソリンエンジン（105hp）＋5速MT／4速ATを搭載。最低地上高はクラストップレベルの225mmを確保する

　インドネシアの乗用車生産拠点であるミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシアで生産するエクスパンダー クロスは、既存のMPVモデルで、同じくインドネシア産の「エクスパンダー（XPANDER）」をベースに、SUVテイストを加えて存在感を際立たせたことが特徴である。

▲グロスブラック仕上げのテールゲートフィニッシャーやブラックのホイールアーチモールディングおよびドアガーニッシュ、大径17インチホイール＆タイヤ、シルバー塗装のルーフレールなどを採用してSUVならではのダイナミズムと力強さを表現した

　まずエクステリアに関しては、最新の"ダイナミックシールド"フロントデザインコンセプトや前後バンパー下部の専用スキッドプレート、グロスブラック仕上げのテールゲートフィニッシャー、ブラックのホイールアーチモールディングおよびドアガーニッシュ、新造形17インチアルミホイール＋大径タイヤ、シルバー塗装のルーフレールなどを採用し、SUVならではのダイナミズムと力強さを高度にバランスさせる。また、LEDヘッドライトやポジショニングランプの位置を高めに設定して優れた夜間視認性を確保。同時に、バンパーに組み込んだ大型タイプのLEDフォグランプは跳ね石や浸水からのダメージを極力受けないようにアレンジした。外板色には、高級感のあるグラファイトグレーメタリックとエクスパンダー クロス専用色のサンライズオレンジメタリックという2つの新色を追加している。

▲フロントセクションには最新の"ダイナミックシールド"マスクとバンパー下部スキッドプレートを装備

　インテリアに関しては、ベースのMPVの特性を活かした広い室内空間に3列式シート（2／3／2名の7名乗り）を配したことが訴求点だ。各シートにも工夫を凝らし、2列目シートへのタンブル機構の内蔵による3列目シートへのアクセス向上、2列目（60:40分割）および3列目（50:50分割）シートの簡便な可倒機構、2列目シート中央シートバックのみの可倒機構、各列へのUSB端子の設定などを施して、高い機能性と利便性を実現する。また、内装色はブラックとブラウンを組み合わせたコンビネーションカラーとし、ブラウン基調のダッシュパネルにはシルバーメッシュ柄の加飾をあしらって洗練された高級なイメージを演出した。

▲内装色はブラックとブラウンを組み合わせたコンビネーションカラーで構成。ブラウン基調のダッシュパネルにはシルバーメッシュ柄の加飾をあしらって洗練された高級なイメージを演出した

　パワーユニットには燃費性能と静粛性の向上を図った改良版の4A91型1499cc直列4気筒DOHC16V・MIVEC直噴ガソリンエンジン（105hp／141N・m）を搭載し、5速MTまたは4速ATのトランスミッションと組み合わせる。また、走行面ではベース車に比べて車高を20mmほど高め、クラストップの最低地上高となる225mmを確保して走破性をアップ。機能装備として、用途にあわせてヘッドライト／ポジションランプの点灯・自動オフなどをプログラムできるカミングホームライト／ウェルカムライトやヘッドライトオートカット、コンフォートフラッシャー、クルーズコントロールなどを設定した。

▲ベースのMPVの特性を活かした広い室内空間に3列式シート（2／3／2名の7名乗り）を配置。2列目シートにはタンブル機構を内蔵して3列目シートへのアクセスを向上させた

　エクスパンダー クロスのインドネシアでの車両価格は、5MT267,700,000ルピア（約208万円）／4AT277,700,000ルピア（約215万円）／プレミアムパッケージ4AT286,700,000ルピア（約222万円）に設定。販売はインドネシアを皮切りに、順次アセアン地域をはじめとする各国に輸出していく計画だ。日本への導入は、現在のところ未定である。