レクサスが米国ロサンゼルスで新型コンバーチブルのフラッグシップモデルを世界初公開

レクサスの新型「LC500」コンバーチブルモデルがLAでワールドプレミア。日本での発売は2020年夏ごろを予定

 トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは1119日(現地時間)、米国ロサンゼルスでフラッグシップクーペ「LC500」のコンバーチブルモデルを世界初公開。また、2019年ロサンゼルスオートショー(1118日~121日)に同車を出展した。

LC500 convertible 1.jpg▲レクサス・LC500コンバーチブル 全長4760×全幅1920×全高1350mm ホイールベース2870mm LCの優れた空力性能や慣性諸元など、機能美を追求したデザインをコンバーチブルモデルでも具現化した

 約6年ぶりにフルモデルチェンジしたLC500コンバーチブルモデルは、クーペモデルのLC500とともに、レクサス・ブランドの旗艦として飽くなき美の追求と感性を刺激する唯一無二の体験の提供を目指して鋭意開発された。

LC500 convertible 2.jpg▲ソフトトップを4層構造とすることで優れた室内静粛性を実現。同時に材質や質感を吟味してシワの寄らない最適な張り具合にこだわることでクーペのような美しいルーフラインを構築した

 まずエクステリアについては、LCの優れた空力性能や慣性諸元など、機能美を追求したデザインをコンバーチブルモデルでも具現化したことが訴求点だ。また、ソフトトップルーフと専用パッケージの採用により、流麗なシルエットとコンバーチブルならではの軽快な印象を付与。さらに、リアまわりではトランクの後端を跳ね上げるとともに横幅を広げることで、ダイナミックなサイドビューと後ろから見た際のワイド&ローな印象を創出した。

LC500 convertible 3.jpg▲ソフトトップ格納時においても美しいシルエットを実現するためにトノカバー付きの電動ホールディング機構を採用。開閉時間は開15/閉16秒でこなす

 ソフトトップ自体には、格納時においても美しいシルエットを実現するためにトノカバー付きの電動ホールディング機構を採用。また、ドアエンドのベルトラインをキックアップさせることにより、キャビンを包み込む適度なタイト感と新しいシルエットを演出する。さらに、ソフトトップを4層構造とすることで優れた室内静粛性を実現。同時に、材質や質感を吟味してシワの寄らない最適な張り具合にこだわることでクーペのような美しいルーフラインを構築した。エクステリアカラーとソフトトップの色、華やかな内装色など、豊富なバリエーションを設定したことも新型LC500コンバーチブルのアピールポイントである。

LC500 convertible 4.jpg▲コンバーチブルの醍醐味であるオープンエアを感じながら車内での会話を自然に楽しめるキャビン空間を創出。エクステリアカラーとソフトトップの色、華やかな内装色など豊富なバリエーションを設定した

 インテリアに関しては、シート肩口のキルティングやパーフォレーションで表現したグラデーション、ヘッドレストの後部にさりげなく主張するLマークのエンボスなど、細部に至るまで作り込みを実施。ルーフの開閉スピードとその動き方にもこだわり、開き始めと閉じる直前の動きをコントロールすることで、ドライバーに上質な印象と安心感を提供する。また、ルーフとトノカバーの動きを連動させ、優雅で自然な動きを実現するとともにクラストップレベルの開閉スピードを確保した。なお、ルーフは走行時も50km/h以下であれば開閉が可能。開閉作動中はメーター内のアニメーション表示により、作動状況がひと目でわかるようにアレンジした。

LC500 convertible 5.jpg▲シート肩口のキルティングやパーフォレーションで表現したグラデーション、ヘッドレストの後部にさりげなく主張するLマークのエンボスなど、細部に至るまで作り込みを実施する

 キャビンスペースの構成は、コンバーチブルの醍醐味であるオープンエアを感じながら、車内での会話を自然に楽しめる空間を作り上げるためにベルトラインやリアの造形など空力性能に徹底してこだわる。同時に、ポリカーボネート製の透過性のあるウィンドディフレクターを設定することで、開放感はそのままに車内の不快な風の流れを抑制し優れた静粛性を実現した。アクティブノイズコントロール(ANC)による低周波ノイズの抑制、専用チューニングのサウンドシステム、エアコン/シートヒーター/ネックヒーター/ステアリングヒーターを自動制御するレクサスクライメイトコンシェルジュなどを採用したことも、新型LC500コンバーチブルのトピックだ。

 基本骨格に関しては、レクサスならではの"すっきりとした奥深い走り"とコンバーチブルならではのドライビング体験を高次元で融合させるために、ボディ全体を新設計する。まずブレースの配置や形状を徹底的に見直し、リアサスペンションタワーブレースには形状自由度が高く、軽量かつ高剛性なアルミダイキャストを採用。加えて床下ブレースの採用やマグネシウムおよびアルミニウムなど軽量素材の最適配置により、高剛性化と軽量化を両立させた。ほかにも、ヤマハ発動機と共同開発したパフォーマンスダンパーなどを装備し、上質な乗り心地とドライバーの意図に忠実な優れた運動性能を実現する。

LC500 convertible 6.jpg▲ブレースの配置や形状を徹底的に見直し、リアサスペンションタワーブレースには形状自由度が高く、軽量かつ高剛性なアルミダイキャストを採用。加えて床下ブレースの採用やマグネシウムおよびアルミニウムなど軽量素材の最適配置により高剛性化と軽量化を高次元で両立させた

 パワートレインについては、基本的にクーペモデルと共通の2UR-GSE4968ccV8気筒DOHC直噴ガソリンエンジンDirect Shift-10AT(電子制御10AT)を搭載。自然吸気V8の官能的なエンジンサウンドをコンバーチブルでよりいっそう楽しめるよう、吸気音をキャビン内に共鳴させるサウンドジェネレーターや、より迫力のある排気音を演出する外装バルブを組み込んだ。

 なお、LC500コンバーチブルモデルの日本での発売は、2020年夏ごろを予定している。

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