アルピーヌ・ジャポンは11月21日、アルピーヌA110シリーズの高性能バージョンとなる「A110S」を正式発表した。車両価格は899万円。先行予約受付はアルピーヌ・ジャポン オフィシャルウェブサイト内専用申込ページで2020年2月9月23:59まで実施する。
▲アルピーヌA110S 価格:7DCT899万円 全長4205×全幅1800×全高1250mm ホイールベース2420mm 車重1110~1120kg パワーユニットにはターボチャージャーのブースト圧アップなどを図った1798cc直列4気筒DOHC16V直噴ターボエンジン(292ps)を搭載。パワーウェイトレシオは標準モデルの4.3kg/psに対して3.8kg/psにまで向上した
アルピーヌA110Sは、ミッドシップ2シータースポーツの「アルピーヌA110」シリーズのトップモデルに位置する高性能バージョンだ。搭載エンジンは標準モデル用の1798cc直列4気筒DOHC16V直噴ターボエンジン(252ps)をベースに、ターボチャージャーのブースト圧を0.4bar高め、最高出力は40psアップの292ps/6400rpmを発生。最大トルク値の320N・mは変わらないが、2000~6420rpmという幅広い回転域で絞り出す。組み合わせる変速機には、専用セッティングのゲトラグ製7速デュアルクラッチトランスミッション(7DCT)を採用。公表された性能は、標準モデルの0→100km/h加速4.5秒/最高速度250km/hに対し、同4.4秒/260km/hへとアップした。
▲シューズにはFUCHS製18インチ鍛造アロイホイール(ブランイリゼ/ブルーアルピーヌ)または18インチアロイホイール「GT Race」(グリトネールマット)を装着
シャシー面の強化も図り、サスペンションにはフロントで標準の30N/mmから47N/mmに、リアで同60N/mmから90N/mmに高めた強化スプリングと、それに最適化させたダンパー、ハードセッティングのアンチロールバーを装備。トラックモードでの安定性を引き上げたESCシステムも装備する。車高は標準比で4mmローダウン化した。装着タイヤは専用チューニングを施した前215/40R18サイズ、後245/40R18サイズで、FUCHS製18インチ鍛造アロイホイール(グリチターヌサテン)または18インチアロイホイール「GT Race」(ブラック)と組み合わせる。また、制動機構にはブレンボ製ブレーキキャリパーおよび直径320mmバイマテリアルディスクを採用した。
▲インテリアにはカーボンファイバーやマイクロファイバー(ディナミカ)、オレンジステッチを採用。シートにはSabelt製軽量モノコックバケットタイプ(レザー/マイクロファイバー)を装備する 日本仕様のハンドル位置は右
内外装の演出面では、オレンジカラーのアクセントを加えたことが特徴だ。エクステリアではブレーキキャリパーやリアピラー貼付のフラッグディテールなどに、インテリアではステアリングホイールのトップのマーキングやステッチ類などに同カラーを採用し、スペシャル感を盛り上げている。また、ルーフにはスポーツ性を際立たせる光沢仕上げのカーボンルーフを組み込んだ。機能面では、高解像度7インチマルチファンクションタッチスクリーンおよびAndroid/iOSのミラーリング機能やFOCAL製軽量4スピーカーなどを実装する。なお、日本導入モデルのボディカラーはブランイリゼ・メタリック、ブルーアルピーヌ・メタリック、グリトネールマット(受注生産、40万円高)という3タイプを設定している。
▲ボディカラーはブランイリゼ・メタリック、ブルーアルピーヌ・メタリック(写真)、グリトネールマット(受注生産。40万円高)という3タイプを設定