ゼネラルモーターズ・ジャパンは12月3日、装備を大幅拡充した新世代ラグジュアリーSUVの「キャデラックXT5」を、2020年1月より販売すると発表した。車種展開はXT5プレミアム(650万円)とXT5プラチナム・スポーツ(785万円)の2モデルで構成する。
▲キャデラックXT5プレミアム 価格:9SAT650万円 全長4825×全幅1915×全高1700mm ホイールベース2860mm 車重1990kg 乗車定員5名 パワートレインに3649cc・V型6気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(314ps)+9速ATを採用する
今回の商品改良は、内外装デザインの一部変更や機能装備の拡充、走行関連の進化など多岐に渡る。
まずデザイン面では、2019年開催のデトロイト・モーターショーで公開した、次世代に向けて進化するキャデラックSUVデザインの方向性を鋭意取り入れたことが訴求点。同時にフロントグリルやサイドモールディング、ホイールデザインなど2モデルの個性を明確化させ、存在感あふれるスタイリングに刷新する。XT5プレミアムでは、華やかなアレンジの専用エクステリアや18インチアルミホイールなどを採用して"エレガント"を強調。一方、XT5プラチナム・スポーツはダークカラーの専用エクステリアパーツや専用20インチアルミホイール、スポーツシフト+パドルシフター、リアルタイムダンピングサスペンションなどを装備してスポーティさや精悍さを具現化した。
▲XT5プレミアムは華やかなアレンジの専用エクステリアや18インチアルミホイール+235/65R18タイヤなどを採用して"エレガント"を強調した
▲XT5プレミアムはセドナソバージュ/ジェットブラックアクセントとシーラス/ダークチタニウムアクセントのインテリアカラーを設定
インテリア装備では、各席の温度を最適化するイオン発生機を備えたトライゾーン空調システム(XT5プラチナム・スポーツに標準装備。XT5プレミアムはデュアルゾーン)をはじめ、全席シートヒーター(XT5プラチナム・スポーツに標準装備。XT5プレミアムは前席のみ)や前席ベンチレーションシート(XT5プラチナム・スポーツに標準装備)、ウルトラビューパノラミック電動サンルーフ、クラストップの静粛性を可能にしたアクティブノイズキャンセレーション技術など多彩な機構を採用。また、ロングホイールベース(2860㎜)を成し遂げてクラス最大級のキャビンスペースを創出したうえで、スライド&リクライニング機能付き60:40分割可倒式リアシートを組み込んで多彩なシートアレンジを可能とする。さらに、特別にチューニングしたBOSE Performance Seriesサラウンドサウンド14スピーカーシステムやスマートフォンとの連携を強化してApple CarPlay/Android Autoに対応する最新コネクティビティ機能、車両後方の映像をストリーミングしてルームミラーに映し出すリアカメラミラーなどを装備した。
▲キャデラックXT5プラチナム・スポーツ 価格:9SAT785万円 ボディサイズはXT5プレミアムと同寸。スポーツチューンドAWDやリアルタイムダンピングサスペンション、ダークカラーのエクステリアパーツ、20インチアルミホイール+235/55R20タイヤを専用装備する
▲XT5プラチナム・スポーツはインテリアカラーにジェットブラックとメイプルシュガー/ジェットブラックアクセントの2タイプを用意する
パワーユニットに関しては、大きな出力を必要としない状況では自動的に4気筒に切り替わるアクティブフューエルマネジメントを組み込んだ新世代の3649cc・V型6気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(314ps/6700rpm、368N・m/5000rpm)を搭載。トランスミッションには従来の8速から多段化した新設計の9速ATを組み合わせ、より俊敏で滑らかな走行性能と経済性を高い次元で両立させる。駆動システムはXT5プレミアムにインテリジェントAWDを、XT5プラチナム・スポーツにモードセレクト機能付トルクベクタリングAWDシステムのスポーツチューンドAWDを採用した。
安全運転支援装備の拡充も見逃せない。エマージェンシーブレーキシステム(フロント&リアオートマチックブレーキ/フロント&リア歩行者対応ブレーキ)やリアカメラミラー、アダプティブクルーズコントロール(XT5プラチナム・スポーツのみ)など20種類以上の先進システムを標準で採用している。