トヨタのオフィシャルチューナーとして、モータースポーツ事業/自動車用品事業/デザイン事業を手がけるトムス(TOM'S)は1月10日、東京オートサロン2020において、トヨタ・センチュリーをベースとしたカスタムコンプリートカー「TOM'S CENTURY(トムス・センチュリー)」を発表し、同日より予約受注を開始した。車両価格は2816万円(予価・税抜価格)に設定。販売台数は36台の限定で、デリバリーは本年夏ごろから行う予定だ。
▲TOM'S CENTURY(トムス・センチュリー) 価格:2816万円(予価・税抜価格) 販売台数は36台の限定。パワーユニットは2UR-FSE型4968cc・V型8気筒DOHC・D4-Sガソリンエンジン(381ps)+1KM型モーター(165kW)のハイブリッドシステムはそのままに、独自開発のエグゾーストシステム「トムス・バレル」の採用とスロットルレスポンスの向上を実施した
名門レーシングチームのトムスが、なぜ国産最高級セダンのセンチュリーのカスタムを手がけたのか? この疑問に対してトムスの谷本勲社長は、「トムスは今後の自動車事業として、BMWアルピナのような方向性を目指す」からだと答える。両社の出発点は、ともにモータースポーツ車両の開発。そして、現在のBMWアルピナはモータースポーツで培ったノウハウを活かした高性能なBMWベース車、しかもベース車より高級で乗り心地もいいスペシャルなドライバーズカーを手がけて、多くのエンスージアストから熱い支持を集めている。この路線をトムスに当てはめ、皮切りとして最高級セダンのセンチュリーをベースとする高性能かつラグジュアリーな独自のドライバーズカーを開発したというわけだ。
▲専用デザインのサイドステップやリアアンダースポイラー、トランクスポイラーを装着してよりエレガントでアクティブなルックスを創出。リア下部には4本のオーバルテールエグゾーストパイプを配した
では、"世界と向き合う最上級ドライバーズカー"を謳う「TOM'S CENTURY」の特徴を見ていこう。肝心のパワーユニットは、2UR-FSE型4968cc・V型8気筒DOHC・D4-Sガソリンエンジン(381ps/52.0kg・m)+1KM型モーター(165kW/300N・m)のハイブリッドシステムはそのままに、独自開発のエグゾーストシステム「トムス・バレル」の採用とスロットルレスポンスの向上などを実施。さらなるスポーティな走行性能と上質で重厚なサウンドを創出した。
▲エアロパーツを装着した効果で走行安定性やハンドリングが向上。ボディサイズは全長5375×全幅1930×全高1505mm/ホイールベース3090mmに設定する
一方、エクステリアについては、専用デザインのフロントバンパーやサイドステップ、リアアンダースポイラー、トランクスポイラーを装着してよりエレガントでアクティブなルックスを具現化。同時に、エアロパーツの効果で走行安定性やハンドリングも向上させる。また、フロントバンパーにはデイタイムランプを、リア下部には4本のオーバルテールエグゾーストパイプを配して、存在感をいっそう高めた。なお、ボディサイズは全長5375×全幅1930×全高1505mm/ホイールベース3090mmに設定している。
▲スポーティにもエグゼクティブにも変更が可能なフルオーダーメイドのインテリアを採用。展示車のシート表地はダイヤモンドステッチのホワイトレザーで仕立てていた
キャビン空間に関しては、スポーティにもエグゼクティブにも変更が可能なフルオーダーメイドのインテリアを採用する。シートについては、最高級ナッパレザーをはじめとする素材と無数のカラー、ステッチの組み合わせにより、ユーザーの好みに合わせた"自分好みのカスタマイズ"を可能とした。