SUBARUは1月10日、東京オートサロン2020において新型レヴォーグ・プロトタイプSTI Sportを初公開した。
▲新型レヴォーグ・プロトタイプSTI Sportは走り始めからすぐに分かる上質な乗り味とスポーティな走りを目指して開発。足回りには「電子制御ダンパーシステム」をSUBARUとして初採用した
昨年10月開催の東京モーターショー2019でワールドプレミアを飾った第2世代の新型レヴォーグ・プロトタイプは、SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)にフルインナーフレーム構造を組み合わせ、パワーユニットには新開発の1.8リットル水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載。「1台でクルマに求められるすべての価値を実現する」ことを目指して企画した渾身の新世代スポーツワゴンである。この商品コンセプトをベースに、質感をさらに高めつつ、SUBARUの持ち得るすべての走りの特性を高次元で具現化することで、圧倒的な愉しさをユーザーが心底感じられるようにセットアップしたのが新型レヴォーグ・プロトタイプSTI Sportの訴求点だ。
▲走りのキャラクターを任意に変更できる「ドライブモードセレクト」をSUBARU初採用。エンジンのほかに駆動系や操舵系、足回りなどを統合制御する
"SUBARUの走りの未来を切り拓く"と謳った同車は、新型レヴォーグの開発初期の段階からSTIの技術者が合流。走り始めからすぐに分かる上質な乗り味と、スポーティな走りの実現を目標に据えたという。
▲空力特性を高めるアンダースポイラー、サイドアンダースポイラー、リアアンダースポイラーを装備。ディフューザー内に組み込んだマフラーエンドは左右独立のデュアルタイプで構成した
技術的なトピックでは、まず「電子制御ダンパーシステム」をSUBARU初採用。ダンパー内部のバルブを電動でコントロールすることでオイルの流量を変え、足回りの固さをスイッチ操作ひとつで調整できるようにアレンジした。
次に、走りのキャラクターを任意に変更できる「ドライブモードセレクト」をSUBARUで初採用する。従来の「SIドライブ」のようなパワーユニット制御だけではなく、ステアリングやダンパー、さらにAWDシステムについても統合して可変制御できるように設定した。
▲専用デザインのSTIロゴ付フロントグリルをセット。LEDのアクセサリーライナーも装備する
▲Cシェイプの薄型リアランプの下には車名エンブレムを配置した
▲シューズには専用18インチアルミホイール+225/45R18タイヤを装着する
ほかにも、専用デザインのSTIロゴ付フロントグリルやフロントアンダースポイラー、サイドアンダースポイラー、リアアンダースポイラー、LEDのアクセサリーライナー、専用18インチアルミホイール+225/45R18タイヤなどの外装パーツを鋭意採用して、STI Sportならではの上質かつスポーティな個性を主張する。気になるデビュー時期は現在のところ未定だが、開発過程やプロトタイプの完成度の高さから推察すると、新型レヴォーグの発売からそれほど遅れず、2020年末ごろには市販に移されることが予想される。
▲発表会の舞台には新型レヴォーグPGM(プロジェクトゼネラルマネージャー)の五島賢氏(写真左)とニュルブルクリンクSTIチーム総監督の辰己英治氏(同右)が登壇した