ダイハツの新しい軽クロスオーバーモデルの提案形、タフト・コンセプトがワールドプレミア!

待ってろよ、スズキ・ハスラー! ダイハツが軽クロスオーバーのプロトタイプモデル「タフト・コンセプト」を初披露

 ダイハツは110日、東京オートサロン2020おいて軽自動車規格の提案形モデル、「タフト(TAFT)コンセプト」を初公開した。同車は、201910月開催の東京モーターショー2019に出品されたコンセプトカーの「WakuWaku(ワクワク)」の発展型で、2020年半ばの発売に向けて開発を進めている、ダイハツ渾身の軽クロスオーバーモデルだ。

DAIHATSU TAFT1.jpg▲ダイハツ・タフト(TAFT)コンセプト SUVのタフさとハイトワゴンのユーティリティを兼ね備え、日常生活からレジャーまでアクティブに使える新感覚の軽規格クロスオーバーモデル。市販化は2020年半ばを予定する

 商品コンセプトは"ToughAlmighty Fun Tool"。SUVのタフさとハイトワゴンのユーティリティを兼ね備え、日常生活からレジャーまでアクティブに使える新感覚の軽規格クロスオーバーというキャラクターを有している。競合車はスズキのハスラーになるだろう。ちなみに、タフトの車名は1974年から1984年にかけて、ダイハツのジープ・タイプの多目的4WD車に使われていたネーミング。ロッキーに続き、伝統の車名が復活したわけだ。

DAIHATSU TAFT2.jpg▲リアセクションはほぼ平面構成のゲートパネル面にクリアタイプのコンビネーションランプと鮮やかなガーニッシュ、フロントと同イメージで仕立てたアンダーガードなどを配して個性を強調した

 新型タフトは、新型タントやライズと同様、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGADaihatsu New Global Architecture)」を採用する。エクステリアについては、スクエア基調で骨太なクロスオーバーSUVスタイルにデザインしたことが特徴だ。フロント部はタフな印象の4本スリット入りメッキグリルにやや吊り目にアレンジした異形角型ヘッドランプ、厚みのあるバンパー、タフな印象を与えるアンダーガードなどでオリジナリティあふれるマスクを演出。サイドビューは太めのピラーや大型の樹脂製フェンダー、グリップ式のドアハンドル、フラットで存在感のあるドアパネル、横長で斬新な造形のドアガアラスなどが印象的である。フェンダー前部に切りかけを設けて、タイヤのトレッド面を見えるようにしたこともトピックだ(出品車は165/65R15サイズのグッドイヤー・Vectorフォーシーズンズタイヤを装着)。そしてリアセクションは、ほぼ平面構成のゲートパネル面にクリアタイプのコンビネーションランプと鮮やかなガーニッシュ、フロントと同イメージで仕立てたアンダーガードなどを配して個性を強調した。ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1630mmと、スズキ・ハスラーの全長3395×全幅1475×全高1680mmに比べてやや低いディメンションに設定している。

DAIHATSU TAFT3.jpgDAIHATSU TAFT4.jpgDAIHATSU TAFT5.jpg▲ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1630mm。競合するスズキ・ハスラーの全長3395×全幅1475×全高1680mmに比べてやや低いディメンションに設定している

 内包するインテリアに関しては、タフさと機能性、そして遊び心を具現化したデザインで構成する。インパネはレゴブロックを積み立てたイメージでアレンジし、グレーをベースにオレンジのアクセントカラーを効果的に配色。大型のガラスルーフ(サンシェード付き)によって、室内のパノラマ感にもあふれている。

DAIHATSU TAFT6.jpg▲インパネはレゴブロックを積み立てたイメージでアレンジ。グレーをベースにオレンジのアクセントカラーを効果的に配色した

DAIHATSU TAFT7.jpg▲遊び心あふれるシート柄を採用した前席。大型のガラスルーフ(サンシェード付き)によってパノラマ感にもあふれている

 一方、後席には分割可倒システムを組み込み、かつラゲッジからフラットなフロア面となる機構を採用。しかも、表面は汚れたら水拭きができる樹脂のハードタイプで仕立てる。ダイハツのスタッフは「専用デザインのルーフレールとともに、道具として後席とラゲッジを存分に活用してほしい」と解説していた。

DAIHATSU TAFT8.jpg▲後席には分割可倒システムを組み込み、かつラゲッジからフラットなフロア面となる機構を採用。表面は汚れたら水拭きができる樹脂のハードタイプで仕立てた

 出品車のパワートレインは660ccターボエンジンとCVTを組み合わせていたが、市販時にはおそらく自然吸気エンジンも用意されるだろう。駆動機構には2WDFF)と4WDが設定される見込みだ。車両価格もハスラーの1365100円~1746800円と競合させてくることが予想される。もちろん、ダイハツが誇る先進・安全機能の新世代スマートアシストや快適なカーライフをサポートするダイハツコネクトなども組み込んでくることだろう。果たして、タフトがどのような車種設定で、しかもどんな内外装のカラーラインアップを採用して登場するのか。市販デビューが、今から待ち遠しい。

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