ゼネラルモーターズ・ジャパンは1月10日、東京オートサロン2020において新型シボレー・コルベットを日本初公開。合わせて、同日より日本での予約受注を開始した。
▲新型シボレー・コルベット 全長4630×全幅1934×全高1234mm ホイールベース2722mm 車重1530kg 展示車は米国仕様・左ハンドルモデルで、"Zeus Bronze Metallic"のボディカラーで彩っていた
第8世代となる新型コルベットは、史上初採用の機構が満載される。まずエンジン搭載位置。スモールブロックの"LT2"6.2リットルV型8気筒OHV直噴VVTユニット(495hp/637N・m)を、ミッドシップ配置したのだ。また、組み合わせるトランスミッションもコルベット初採用の8速DCTで、ダブルパドル式のシフターを装備する。さらに、このDCTには新しい電子制御トランスミッションレンジセレクターをセット。シフトレバーとトランスミッションの間に機械的なインターフェースはなく、リバースとドライブ用のプル式トグルスイッチ、パーキング、ニュートラル、ロー/マニュアル用のプッシュボタンスイッチを配置している。
▲厚さ3.2mmの軽量ガラスパネル・リアハッチの下に"LT2"6.2リットルV型8気筒OHV直噴VVTユニットを縦置きでミッドシップ配置。トランスミッションにはコルベット初採用の8速DCTを組み込む
懸架機構は前後ともに新設計のショート/ロングアーム(SLA)ダブルウィッシュボーン式で、コイルオーバーダンパーなどを組み込みことで、革新の乗り心地とハンドリング特性を実現。また、操舵機構には進化版の電子制御ステアリングシステムを採用し、ドライバーの入力に即座に反応する高度なシャシーを具現化した。
▲キャビン部は航空機やレーシングカーの造形をモチーフにキャノピー(風防)をフロント寄りに置いたデザインで構成した
エクステリアについては、ミッドシップレイアウトのエキゾチックなプロポーションと大胆かつ未来的なデザインが特徴。同時に、アスリートの引き締まった筋肉質ボディのような彫刻的な造形を採用し、コルベット伝統のマッスルなイメージを表現する。ルーフトップはデタッチャブル式だ。ボディサイズは全長4630×全幅1934×全高1234mm/ホイールベース2722mmに設定する。
▲内装はバックボーンとなるセンタートンネルを中心に各部を設計。操舵機構には進化版のラック&ピニオン式電子制御ステアリングシステムを採用した
一方でキャビン部は、航空機やレーシングカーの造形をモチーフに、キャノピー(風防)をフロント寄りに置いたデザインで構成。内包するインテリアはバックボーンとなるセンタートンネルを中心に設計し、同時にボンネットやインストルメントパネル、ステアリングホイールを低く配置したことで、ドライバーと同乗者に対する優れた前方視界を実現した。
▲着座位置を低めにレイアウトした本格バケットタイプのシートを装着。乗車定員は2名。日本ではコルベット初の右ハンドル仕様が設定される
なお、日本市場にはコルベット初の右ハンドルモデルが導入され、「2LT」と「3LT」の2つのトリムが選択可能。シートは2LTがGT2バケットシート、3LTがコンペティションスポーツバケットシートを装着し、さらに3LTにはカーボンパーツを内外装の随所に採用する。また、「Z51パフォーマンスパッケージ」を標準で装備するほか、フロントカーブビューパーキングカメラやHDリアビューカメラ&リアパークアシストなどの先進運転支援機構を組み込んだ。予定車両価格は2LTが1180万円、3LTが1400万円の設定。デリバリーは2021年春以降を予定している。