日産自動車は3月28日、軽自動車の日産デイズを6年ぶりに全面改良して発売した。
新型デイズは日産自動車と三菱自動車の合弁会社であるNMKVのマネジメントのもと、日産が企画・開発を行い、三菱自動車の水島製作所(岡山県倉敷市)が生産を担う。先代と同様に、基本コンポーネントは新型三菱eKワゴンと共通。内外装の演出などで、2車の差異化を図っている。
▲日産デイズ・ハイウェイスターX・プロパイロットエディション(2WD) 価格:CVT156万7080円 全長3395×全幅1475×全高1640mm ホイールベース2495mm 車重860kg パワートレインは新開発のBR06型659cc直3DOHCエンジン(52ps)+SM21型モーター(2.0kW)&リチウムイオン電池
新型デイズの車種展開は、標準モデルの「デイズ」と上級バージョンの「デイズ・ハイウェイスター」で構成する。
デイズ車種展開
新開発BR06型659cc直3DOHCエンジン(52ps)搭載
S(2WD127万3320円/4WD140万5080円)
X(2WD132万5160円/4WD145万6920円)
デイズ・ハイウェイスター車種展開
新開発BR06型659cc直3DOHCエンジン(52ps)+SM21型モーター(2.0kW)&リチウムイオン電池搭載
ハイウェイスターX(2WD146万9880円/4WD160万1640円)
ハイウェイスターX・プロパイロットエディション(2WD156万7080円/4WD169万8840円)
新開発BR06型659cc直3DOHCインタークーラーターボエンジン(64ps)+SM21型モーター(2.0kW)&リチウムイオン電池搭載
ハイウェイスターGターボ(2WD154万9800円/4WD168万1560円)
ハイウェイスターGターボ・プロパイロットエディション(2WD164万7000円/4WD177万8760円)
組み合わせるトランスミッションは、全車ともに新開発のエクストロニックCVTのみの設定だ。
▲日産デイズX(2WD) 価格:CVT132万5160円 全長3395×全幅1475×全高1640mm ホイールベース2495mm 車重830kg パワートレインは新開発のBR06型659cc直3DOHCエンジン(52ps)
新型デイズの技術的なハイライトは、4つに集約できる。
まず、軽自動車初の「プロパイロット」の設定。同社のセレナやリーフなどにも搭載するプロパイロットは、高速道路でドライバーが負担を感じる渋滞走行や長時間の巡航走行といった2大ストレスシーンにおいて、アクセル、ブレーキ、ステアリングをクルマ側で支援することでドライバーの負担を少なくし、軽自動車でのロングドライブをより快適で気軽なものにする機構だ。
次に、軽自動車初の「SOSコール」の設定。SOSコール(ヘルプネット)は、交通事故や急病などの緊急時および事故の危険がある際に専門のオペレーターへのデータ通信と音声通話を行うことができる先進事故自動通報システムである。
3つめは、日産が開発した新パワートレインの採用。新開発のBR06型659cc直3DOHCエンジン、モーターを小型化したうえで高効率のリチウムイオンバッテリーを組み合わせた新スマートシンプルハイブリッド、伸びのある加速感が得られるDステップを軽自動車で初めて組み込んだ新開発のエクストロニックCVTを新たに搭載した。
4つめは、新開発のプラットフォームの採用。優れた居住性を実現するために、先代からエンジンルームスペースを65mm縮小し、そのぶんをホイールベースに充てて2495mmを確保。限られた軽自動車サイズのなかで、広いキャビンスペースと広いラゲッジスペースを両立させるパッケージを実現した。
外装デザインに関しては、デイズ・ハイウェイスターがクラスを超えた威風を醸し出す堂々とした存在感、デイズが親しみやすさと信頼感のあるスタイリングで構成。内包するインテリアは、心地いい広々とした室内空間とスマートな使いやすさを両立させている。メーター内にアドバンスドドライブアシストディスプレイ(4.2インチTFT液晶)を新たに組み込んだことも訴求点だ。