FCAジャパンは4月4日、新型ラングラーに最強のオフロード性能を誇る「Unlimited Rubicon(アンリミテッド・ルビコン)」(588万6000円)を追加設定し、5月18日に発売すると発表した。
▲ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコン(Unlimited Rubicon) 価格:8SAT588万6000円 全長4870×全幅1895×全高1850mm 車重2050kg シューズにはルビコン専用17インチアルミホイール+255/75R17マッド&テレインタイヤを履く
オフロード走行を得意とするジープのなかでも、過酷なトレイルで一定の性能試験をパスしたモデルのみに与えられる「Trail Rated」バッジを付けた新型ラングラー。4ドアモデルのアンリミテッドをベースにその特性にいっそうの磨きをかけ、最上のオフロード性能を実現したのが、アンリミテッド・ルビコンの訴求点だ。
駆動システムに関しては、悪路において強い駆動力を必要とする場面で有効なトラクションを発揮する「ロックトラック フルタイム4×4システム」を装備する。この機構は専用の変速比が与えられた副変速機を持ち、Lowレンジの変速比は通常の2.717から4.000にまで低レンジ化され、合わせて最終減速比も3.454から4.100へと変更される仕組みだ。搭載エンジンには、3604cc・V6DOHCユニット(284ps)を採用している。
また、アンリミテッド・ルビコンは必要に応じて任意で後輪のみ、または前後輪両方のディファレンシャルを直結状態にできる前後輪ディファレンシャルロックを組み込む。ディファレンシャルを内包する前後アクスルには、ヘビーデューティ仕様となるDana社製の「Dana44」を採用(他グレードではリアのみ)。さらに、フロントのスタビライザーを任意に解除することで悪路においてフロントアクスルをより柔軟にストロークさせる電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステムも設定した。
エクステリアについても、専用装備が目白押しだ。ルビコン専用の17インチアルミホイールには、255/75R17サイズのマッド&テレインタイヤをセット。また、標準仕様に設定するサイドステップは、車体のダメージを緩和するロックレールへと変更する。ほかにも、ダークグレーのアクセント入りフロントグリルやブラック仕様のハードトップおよびフェンダーフレア、フロントフェンダーのRubiconデカールといったアイテムを装備し、本格オフローダーであることを強調したルックスに仕立てた。ボディカラーはブラック、ブライトホワイト、パンプキンメタリック、スティンググレーの4色をラインアップする。
インテリアに関しては、ルビコン専用のレザーシートやレッドカラーのインストルメントパネル(ボディカラーがパンプキンメタリックの場合はシルバーカラー)、サブバックなどが取り付け可能なフロントシートバックアタッチメントなどを装備する。安全機構は基本的にアンリミテッド・サハラに準じており、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクションやParkSenseフロント&リアパークアシスト、アダプティブクルーズコントロール(STOP機能付)、前面衝突警報(クラッシュミティゲーション付)などを標準で設定している。
ちなみに、ルビコン(Rubicon)のネーミングは米国ネバタ州からカリフォルニア州に続く世界一過酷といわれるルビコントレイルから命名したものである。