英国モーガン モーター カンパニーは3月3日(現地時間)、新型2シーターオープンの「PLUS Four(プラス・フォー)」を発表した。本来はジュネーブ・モーターショー2020でワールドプレミアを飾る予定であったが、同ショーが中止となったため、画像およびプレスリリースでの初公開となった。
▲モーガンPLUS Four 全長3830×全幅1650×全高1250mm 車重MT1013/AT1009kg 70年あまりの歴史を持つ従来モデルに対して97%ものコンポーネントが新しくなり、革命的な進歩を遂げた車両に変貌した
新型PLUS Fourは、70年あまりの歴史を持つ従来モデルに対して97%ものコンポーネントが新しくなり、革命的な進歩を遂げた車両に変貌する。基本骨格には、先にデビューしたPLUS Sixと同様、新設計のCXジェネレーション接着アルミプラットフォームを採用。プラットフォーム自体はアルミニウムの構造材を接着とリベットをメインに結合し、軽量化を図りながら高い剛性を確保した。ボディサイズは全長3830×全幅1650×全高1250mmに設定。車両重量(乾燥重量)は1009(AT車)~1013kg(MT車)と軽量に収めた。
▲搭載エンジンはBMW製の2リットル直列4気筒DOHCツインパワーターボエンジン(258ps)。トランスミッションには6速MTと8速ATを設定する
パワーユニットはBMW製の2リットル直列4気筒DOHCツインパワーターボエンジンを専用チューニングで搭載する。トランスミッションには6速MTのほかに8速ATを設定。エンジン出力はMTが258ps(190kW)/5500rpm、350N・m/1000~5000rpm、ATが258ps(190kW)/4400rpm、400N・m/1000~4300rpmを発生する。公表された性能は、MTが0→100km/h加速5.2秒、最高速度240km/h、ATが同4.8秒、240km/hで、しかもCO2排出量はMTが165g/km、ATが159g/kmに抑えたという。
▲新造形のボンネットおよびボンネットベントやフロントグリル、前後LEDライトなどによって新世代のクラシカルモダンなルックスを創出した
▲新デザインのダッシュボードや計器およびスイッチ類、パワーアシスト機構付きステアリング、サンバイザー、ドアチェックストラップなどを装備する
デザイン面に関しては、モーガン車の伝統を受け継ぎながら、機能と造形ともに全面的に刷新する。エクステリアでは、高性能エンジンの搭載を感じさせるボンネットおよびボンネットベントや新造形のフロントグリルと前後LEDライト、存在感を高めるアロイホイール、ロー&ワイドな基本フォルムなどによって、新世代のクラシカルモダンなルックスを創出。インテリアについては、新デザインのダッシュボードや計器およびスイッチ類、車両の挙動をドライバーに的確に伝えるようアレンジしたシート、パワーアシスト機構付きのステアリング、サンバイザー、ドアチェックストラップなどを採用し、機能性および快適性を効果的にアップさせる。他のモーガン車と同様、ボディカラーに合わせたカーペットやシートのレザーペイント等、クラフトマンシップあふれる多くの装備アイテムをオプションで用意していることも新型PLUS Fourのアピールポイントである。
▲基本骨格は先にデビューしたPLUS Sixと同様、新設計のCXジェネレーション接着アルミプラットフォームで構成。軽量化を図りながら高い剛性を確保した
▲新デザインのシートは軽量化と剛性アップを図るとともに車両の挙動をドライバーに的確に伝えるようアレンジする
なお、新型PLUS Fourの英国での予約受注は発表と同時に開始され、車両価格は6MT車が6万2995ポンド(約871万円)~、8AT車が6万4500ポンド(約892万円)~に設定する。日本での発売については、現時点では未定とのことだ。
▲公表された性能はMTが0→100km/h加速5.2秒、最高速度240km/h、ATが同4.8秒、240km/h。CO2排出量はMTが165g/km、ATが159g/kmに抑えた