新型VWゴルフ・GTシリーズ③:200psを発生する高効率な新2.0Lディーゼルターボエンジンを搭載した新型ゴルフGTDが世界初公開!

8代目VWゴルフの高性能ディーゼルモデルとなる新型ゴルフGTDが初見参! パワーユニットにはゴルフ史上最もパワフルでクリーンなTDIエンジンを採用

 独フォルクスワーゲンは3月3日(現地時間)、ジュネーブ・モーターショー2020の中止に伴い、同ショーで発表予定だった新型ゴルフGTDをオンラインストリーミング配信で発表した。

VW Golf GTD 1.jpg▲新型VWゴルフGTD 新造形のフロントバンパーやグリルと一体造形でアレンジしたデイタイムランニングライトおよび水平基調LEDバーなどを採用。上部ラインにシルバーのカラーを施す

 8代目VWゴルフをベースとする新型ゴルフGTDは、高効率な新TDIエンジンによって快適な長距離走行を実現する新世代のスポーツハッチバックディーゼル車だ。

VW Golf GTD 3.jpg▲パワーユニットには200psの最高出力と400N・mの最大トルクを発生する改良版の2リットル直列4気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジンを搭載する

 基本骨格には進化版のMQBプラットフォームを採用。パワーユニットには徹底した改良を図った2リットル直列4気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジン(EA288 evoシリーズ)を搭載する。最高出力は200ps、最大トルクは400N・m発生。従来モデルに比べて16ps、20N・mの向上を果たした。また、排出ガス浄化システムとして2つの尿素SCR触媒コンバーターを直列につなげた「ツインドージングSCRシステム」を採用。AdBlueインジェクションをデュアル化することで、窒素酸化物(NOx)排出量を従来モデルよりもいっそう低減させた。一方、組み合わせるトランスミッションには専用セッティングの7速DSGを採用。前マクファーソンストラット/後マルチリンクのシャシーはハイスピード長距離クルージングを考慮してスポーティに仕立て、標準モデル比で15mmほどローダウン化した。

VW Golf GTD 6.jpg▲トランスミッションには専用セッティングの7DSGを設定した

 エクステリアについては、新造形のフロントバンパー、グリルと一体造形でアレンジしたデイタイムランニングライトおよび水平基調LEDバー、ハニカムグリルのパターンと合わせてデザインした5つのLEDのXシェイプフォグランプ(オプション設定)、左右にブラックのエッジを設けた新デザインのルーフスポイラーなどを採用したことがトピック。また、エグゾーストパイプは左側2本出しで構成する。オプションとして、LEDヘッドライトとの組み合わせによる照明付きラジエーターグリルストリップを設定した。

VW Golf GTD 2.jpg▲左右にブラックのエッジを設けた新デザインのルーフスポイラーを装着。エグゾーストパイプは左側2本出しで構成

 インテリアに関しては、高精細の10.25インチデジタルインストルメントクラスターと10インチインフォテイメントシステムを装備した先進のインターフェイスに、30色のアンビエントライトや新しいマルチファンクションレザースポーツステアリングホイールなどを組み込んだことが訴求点。また、GTIの赤、GTEのブルーに対して、GTDはシルバーおよびライトグレーのアクセントカラーを随所に取り入れる。新造形のシートにはチェック柄を採用し、ここにもライトグレーのアクセントを加えた。

VW Golf GTD 5.jpg▲先進のインターフェイスに30色のアンビエントライトや新しいマルチファンクションレザースポーツステアリングホイールなどを組み込む

 運転支援システムとしては、210km/hまでの速度域に対応する「トラベルアシスト」のほか、半径800mまでの範囲の車両や交通インフラと相互に連携する車車間・路車間通信「Car2X」を装備。また、コネクテッド機構としてストリーミング再生やインターネットラジオ、その他のオンライン機能を提供する「We Connect」サービスを設定した。

VW Golf GTD 7.jpg▲新造形のシートにはチェック柄を採用。アクセントカラーとしてライトグレーを導入する

 なお、今回発表された新型ゴルフGTDはプロトタイプで、市販バージョンの日本への導入は現在のところ未定である。

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