日産自動車は4月17日、日産GT-Rの2020年モデルを発表した。
車種展開
GT-Rピュア・エディション(Pure edition、1063万1520円)
GT-Rブラック・エディション(Black edition、1253万9880円)
GT-Rプレミアム・エディション(Premium edition、1210万5720円)
発売は6月を予定。
また、GT-R Track edition engineered by nismoは7月に受注開始、10月に発売する予定だ。
▲日産GT-Rプレミアム・エディション(Premium edition) 価格:6SMT1210万5720円 全長4710×全幅1895×全高1370mm ホイールベース2780mm 車重1770kg 写真のボディカラーは新色のワンガンブルー
2020 年モデルの日産GT-Rは、妥協することなく「速さの質」を追求し、加速やハンドリングにこれまでに培ってきたレーステクノロジーを惜しみなく投入することで、さらなる進化・深化を果たしたという。
匠により1台1台手組みするVR38DETT型3799cc・V6DOHC24Vツインターボエンジン(570ps/65.0kg・m)には、「GT-R NISMO」に組み込んでいたレスポンス向上に貢献するターボ高効率化技術「アブレダブルシール」を新たに採用。レース用ターボチャージャーに多く使用されているこの技術は、吸入した空気の漏れを最小限にすることで、ドライバーの加速意図に即座に応えるレスポンスを実現する。また、組み合わせるGR6型デュアルクラッチトランスミッションについては、Rモード専用のアダプティブシフトコントロール(ASC)のシフトスケジュールをよりアグレッシブに設定。コーナー進入時のブレーキングでは積極的に低いギア段を選択し、より鋭いコーナー進入と同時に再加速時の駆動レスポンスを向上させた。
▲日産GT-Rブラック・エディション(Black edition) 価格:6SMT 1253万9880円 2020年モデルはシューズに軽量・高剛性化をさらに進めた新開発のレイズ製アルミ鍛造ホイールを装備する
懸架機構に関しては、路面追従性の精度をさらに高める目的で、細部に渡るサスペンションの再チューニングを実施。減衰力特性の変更などによってタイヤの接地性をより高めることで、常に最大限のグリップ力を発揮できるようにした。さらに、シューズには軽量・高剛性化をさらに進めた新開発のレイズ製アルミ鍛造ホイールを装備。この新ホイールはプレミアムなデザイン性も追求し、ブラック塗装を施した後に表面を切削し、その上にブラッククリアコートを施す4層のクリアコーティングを含む6層塗装の「レイヤードブラックコート+切削光輝」を採用した。一方、制動機構については高剛性化とブースター特性の精緻化により初期のコントロール性を向上。ブレーキをしっかり踏み込める領域をいっそう拡大させた。
ボディカラーについては、見る角度によって表情を変える新色のワンガンブルーを設定したことが訴求点。ワンガンブルーは4コート2ベイク塗装を採用し、青色の透明ベースに光干渉顔料を追加することで、ベイエリアでの日没の余韻を感じさせるミステリアスな色の変化を愉しむことができる。また、職人が手作りで加工した青く輝くFUJITSUBO製チタン合金マフラーを装備し、リアビューにより新鮮でスポーティな印象を与えた。
▲ヒューマン・マシン・インターフェースの思想が貫かれたコクピット 写真はGT-Rプレミアム・エディションのインテリアでインパネにはナッパレザーを一枚使いで貼る
なお、日産自動車は日産GT-Rの2020年モデルの発表に合わせて、「日産GT-R NISMO」の 2020年モデルと、GT-RおよびフェアレディZの生誕50周年を記念した限定モデル「日産GT-R 50th Anniversary」、「日産フェアレディ Z 50th Anniversary」を公開した。日産GT-R NISMOの2020年モデルは、5月中旬より先行予約受付を開始。日産GT-R 50th Anniversaryは、2020年3月末までの期間限定モデルとして6月に発売。日産フェアレディZ 50th Anniversaryは、2020年3月末までの期間限定モデルとして今夏に発売を予定している。詳細は正式発表時に再びレポートしよう。
▲日産GT-R NISMO 2020年モデルでは2018年のGT3レーシングカーから使用している新型のターボチャージャーが組み込まれる 車両重心点から遠いルーフ/エンジンフード/フロントフェンダーにはカーボン素材を採用した 5月中旬より先行予約受付を開始
▲新たに開発したレカロ製シートはカーボンシェルにコアフレーム構造を追加することで軽量化を果たしながら剛性も高める 制動機構には新開発のカーボンセラミックブレーキを装備した
▲日産GT-R 50th Anniversary 2020年3月末までの期間限定モデルとして6月に発売予定 車両価格はワンガンブルー+ホワイトステッカーが6SMT 1351万6200円 アルティメイトメタルシルバー+ホワイトステッカーが6SMT1347万3000円 ブリリアントホワイトパール+レッドステッカーが6SMT1319万2200円
▲GT-R 50th Anniversaryはインテリアに上品なスポーティさを表現したミディアムグレーの専用内装色を採用 上質なセミアニリンレザーを使用するとともにシートのサイド部にはわずかに明るいグレーを配色する
▲日産フェアレディ Z 50th Anniversary 2020年3月末までの期間限定モデルとして今夏に発売を予定 同車は1970年にアメリカのSCCA(スポーツ・カー・クラブ・オブ・アメリカ)のレースで優勝した「Datsun 240Z BRE」のデザインを新たな形で再現 ボディカラーにはブリリアントホワイトパール+バイブラントレッド(写真)とブリリアントシルバー+ダイヤモンドブラックの2種類を設定する