独ダイムラーは2月26日(現地時間)、昨年12月にデビューした新型メルセデス・ベンツGLAの高性能バージョン「AMG GLA45 4MATIC+」を発表した。本来は3月3日開催のジュネーブ・ショー2020で初披露する予定だったが、同ショーが中止となったため、プレスリリースおよび画像でのワールドプレミアとなった。
▲メルセデスAMG GLA45 4MATIC+ AMGのアイデンティティである"パナメリカーナ"フロントグリルやパワードームを配したフロントフードを装備。写真は上級版のSモデル。0→100km/h加速は4.3秒、最高速度は270km/hを誇る
車種展開は標準モデルと上級版「S」の2タイプで構成。肝心のパワーユニットにはチューンアップした1991㏄直列4気筒DOHCツインスクロールターボエンジンを搭載し、パワー&トルクは標準モデルで387hp/480N・m、Sモデルで421hp/500N・mを発生する。トランスミッションにはAMGスピードシフト8速DCTを組み合わせ、駆動システムにはAMGパフォーマンス4MATIC+の可変トルク配分式4WDを採用。また、リアアクスルにはAMGトルクコントロールを組み込んだディファレンシャルを装備した。性能面では、標準モデルが0→100km/h加速4.4秒、最高速度250km/hと公表。Sモデルでは同4.3秒、270km/hを発揮する。そのうえで、CO2排出量(NEDC)は標準モデルで211~209g/km、Sモデルで212-210g/kmに抑えた。
▲パワーユニットには1991㏄直列4気筒DOHCツインスクロールターボエンジンを搭載。パワー&トルクは標準モデルで387hp/480N・m、Sモデルで421hp/500 N・mを発生する
パワートレインの高性能化に合わせて、シャシーおよびボディにも専用セッティングを施す。エンジン下部にはシアリングプレートと称する軽量のアルミニウム製プレートを組み込んで、ねじり剛性を効果的にアップ。また、専用設計のアダプティブステアリングやアダプティブダンピングサスペンション「AMGライドコントロール」などを設定し、さらにこれらをパワートレインと統合制御するドライブプログラム「AMGダイナミックセレクト」(Sモデルに標準装備、それ以外はオプション設定)を採用することで、質の高いパフォーマンスを具現化した。一方、制動機構に関してはフロントにΦ350×34mmディスクと4ピストン固定キャリパー、リアにΦ330×22mmディスクと1ピストンフローティングキャリパーをセット。SモデルではフロントにΦ360×36mmディスクと6ピストンキャリパー(レッドペイント)を装備した。
▲専用ルーフスポイラーや片側2本出し計4本出しの円形デュアルテールパイプを装備。走行面では統合ドライブプログラム「AMGダイナミックセレクト」を採用する
エクステリアについては、AMGのアイデンティティである"パナメリカーナ"フロントグリルやパワードームを配したフロントフード、シルバークロームで仕立てたフロントスプリッター、リアディフューザー左右端に装備した片側2本出しの円形デュアルテールパイプ、そして空力特性を高めるルーフスポイラーといった専用アイテムを装備したことが目を惹く。
▲インテリアにはAMGカーボンファイバールックトリムを採用。Sモデルにはイエローのアクセントが入る
一方で内包するインテリアは、AMGカーボンファイバールックトリムや人工皮革"ARTICO"+マイクロファイバー"DINAMICA"表地スポーツシート、ナッパレザー+"DINAMICA"巻きステアリングなどを採用するとともに、イエローのアクセントを効果的に配して、上質かつスポーティなキャビン空間を演出した。
▲人工皮革"ARTICO"とマイクロファイバー"DINAMICA"を張ったスポーツシートを装着