グループPSAの一員であるシトロエンは2月27日(現地時間)、都市型モビリティの2名乗り小型EV「Ami(アミ)」を発表した。
▲シトロエンAmi 都市型モビリティの2名乗り小型EVとして開発。ボディサイズは全長2410×全幅1360×全高1520mmで車重は485kg。最小回転半径は3.6m
同車は購入のほか、レンタルやカーシェアリングも想定。フランス本国では3月30日に予約受注を開始し、6月から発売する予定である。ちなみに、車名のAmi(フランス語で"友達"を意味)は1961年から1979年にかけてシトロエンが販売した小型大衆車のAmi6(1961~1971年)およびAmi8(1969~1979年)と同ネーミング。つまり、41年ぶりにシトロエンAmiが復活したわけだ。
▲最高出力6kW(8.2hp)を絞り出すモーターと容量5.5kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーをフロア下に搭載。最高速度は45km/h
新型Amiは、全長2410×全幅1360×全高1520mm/車重485kgのコンパクトなボディに、最高出力6kW(8.2hp)を絞り出すモーターと、容量5.5kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーをフロア下に搭載する。最高速度は45km/hに達し、最小回転半径は3.6mを実現。1回の充電での航続距離は最大70kmで、バッテリーへの充電は220Vソケットの場合、約3時間で完了する。
▲1回の充電での航続距離は最大70kmで、バッテリーへの充電は220Vソケットの場合、約3時間で完了。ボディパネル内に充電ケーブルを装備する
キャビン空間は2名乗りで構成。また、スマートフォンとの連携を強化し、航続距離やバッテリー残量、充電時間、メンテナンススケジュールなど、車両に関する重要な情報がスマートフォンの専用アプリからアクセスできる。そのスマートフォン自体は、インパネのメイン画面としてダッシュボードの中央に設置可能だ。一方、助手席の足もとには容量64リットルの荷物スペースを、ダッシュボードには脱着が可能な収納グッズを用意。ドアはユーザーの使用パターンと利便性を考慮して、左側が後ろヒンジ、右側が前ヒンジで仕立てる。内外装のオプションとして、オレンジ/カーキ/ブルー/グレーのアクセントカラーや専用デザインのパーツ群も用意した。
▲キャビン空間は2名乗りで構成。スマートフォンとの連携を強化し、航続距離やバッテリー残量、充電時間など、車両に関する重要な情報がスマートフォンの専用アプリからアクセスできる
シトロエンAmiの利用方法としては、購入、リース、カーシェアリングの3つから選択できる。購入時の車両価格は6000ユーロ(約72万円)~、リース(48カ月)の場合は初期費用2644ユーロ(約31万円)と月額19.99ユーロ(約2400円)、「Free2Move」のカーシェアリングでは1分間あたり0.26ユーロ(約31円)、1時間あたり12ユーロ(約1440円)、1日あたり40ユーロ(約4800円)に設定。また、フランス本国では同車の運転に際してライセンスが不要で、14歳からドライブできるという。
▲内外装のオプションとしてオレンジ/カーキ/ブルー/グレーのアクセントカラーを用意。専用デカールやグリル、リアスポイラーなどを装着してスポーティに演出することも可能
▲ルーフレールやオーバーフェンダー、専用デカールなどを組み込んでSUV風のルックスに仕立てた仕様