BMWが2022年に市販化を予定する新型燃料電池車のEVパワートレインを公開!

BMWの電動モビリティはピュアEVだけじゃない! 燃料電池車の開発もトヨタと協力して着々と進行中

 独BMW330日(現地時間)、2022年に市販化を予定する新型FCV(燃料電池車)の「i Hydrogen NEXTiハイドロジェン・ネクスト)」に搭載するパワートレインを披露した。

BMW_Hydrogen_Fuel-Cell_Technology1.jpgBMW i Hydrogen NEXTiハイドロジェン・ネクスト) 2022年に市販化を予定する新型FCV(燃料電池車)のプロトタイプで、同ブランドプレミアムSAVに位置するX5をベースとする

 i Hydrogen NEXTは、BMWプレミアムSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)に位置するX5をベースとしたフューエルセルビークル=燃料電池車である。パワートレインにはBMWの第5世代「eDrive」を搭載。キモとなる水素燃料電池は最大125kW170hp)のパワーを生成し、また燃料電池の下に配した電気セルコンバーターは電気パワートレインとピークパワーバッテリーの両方の電圧レベルに適合する。圧縮水素の2つの燃料タンクは700バールの圧力で、最大6kgの水素燃料を保持することが可能。1回あたりの水素充填は34分程度で完了し、気象条件を問わずにロングクルーズができる。また、加速時や追越時などでは電気モーターの上に配置したピークパワーバッテリーから電力が送られ、トータルで275kW374hp)のパワーを発生する仕組みだ。なお、燃料電池システムの開発は、トヨタ自動車と協力して進めているという。

BMW_Hydrogen_Fuel-Cell_Technology2.jpgBMW_Hydrogen_Fuel-Cell_Technology3.jpgBMW_Hydrogen_Fuel-Cell_Technology4.jpgBMW_Hydrogen_Fuel-Cell_Technology5.jpg▲パワートレインにはBMWの第5世代「eDrive」を搭載。キモとなる水素燃料電池は最大125kW170hp)のパワーを生成し、また燃料電池の下に配した電気セルコンバーターは電気パワートレインとピークパワーバッテリーの両方の電圧レベルに適合する

 第5世代eDrive」を搭載するi Hydrogen NEXTは、X5をベースとしながら、燃料電池車であることを強調する独自のアレンジも施している。フロントフードやグリル、サイドビューなどには特徴的な"i Blue"パターンを採用。また、リア下部はエグゾーストパイプを廃したうえで専用アレンジのi Blueディフューザーを装備する。さらに、足もとにはスポーク周囲をブルーで彩った専用デザインのアルミホイールを装着した。

BMW_Hydrogen_Fuel-Cell_Technology6.jpg▲加速時や追越時などでは電気モーターの上に配置したピークパワーバッテリーから電力が送られ、トータルで275kW374hp)のパワーを発生。リア下部はエグゾーストパイプを廃したうえで専用アレンジのi Blueディフューザーを装備する

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