独アウディは4月8日(現地時間)、高性能プレミアムクーペ&ハッチバックのRS5クーペ/スポーツバックをマイナーチェンジし、今春に欧州市場で発売すると発表した。車両価格は8万3500ユーロ(約980万円)~に設定する。
▲"Pure Dynamism with a New Look"を標榜して登場した改良版のアウディRS5クーペ。新造形のシングルフレームグリルにRSモデル特有のハニカム構造エアインレット、ダークタイプのマトリクスLEDヘッドライトなどを採用。欧州市場での発売は今春。日本への導入時期は未定
ベースモデルとなるA5クーペ/スポーツバックの商品改良に合わせて登場したニューバージョンのRS5クーペ/スポーツバックは、内外装の一部変更や機能面のバージョンアップなどを特徴とする。
▲RS5クーペのボディサイズは全長4723×全幅1866×全高1372mm/ホイールベース2766mm。燃料消費率は9.1L/100km(WLTP)
まず外装では、"Reduced and functional"をテーマにデザインを刷新する。フロント部は新造形のシングルフレームグリルにRSモデル特有のハニカム構造エアインレット、ダークタイプのマトリクスLEDヘッドライト、大型化したうえで形状を変更したグロスブラック仕上げのサイドエアインレット&アウトレットなどを採用。サイドビューは新しいシルトリムでキャラクター付けを施すとともに、RS6およびRS7などと同様のクワトロブリスターフェンダーを組み込んでボディ幅を片側15mm、計30mmほど拡大させる。足もとには新デザインの19インチアルミホイールを標準、20インチアルミホイールをオプションで設定した。そしてリアセクションは、新造形のLEDコンビネーションランプにRS専用ディフューザーインサート、オーバル形状のテールパイプを配したRSエグゾーストシステムなどを装備。ボディサイズはクーペが全長4723×全幅1866×全高1372mm/ホイールベース2766mm、スポーツバックが全長4783×全幅1866×全高1387mm/ホイールベース2826mmに設定した。
▲新しいシルトリムでキャラクター付けを施すとともに、RS6およびRS7などと同様のクワトロブリスターフェンダーを組み込んでボディ幅を片側15mm、計30mmほど拡大させる。写真はRS5スポーツバック
▲RS5スポーツバックのボディサイズは全長4783×全幅1866×全高1387mm/ホイールベース2826mm。燃料消費率は9.2L/100km(WLTP)
内装については、"Individual and high-quality"をテーマにアレンジを変更する。カラーリングはブラックを基調に、レッドまたはグレーのアクセントを採用。また、RS専用のナッパレザー表地スポーツシートやフラットボトムのステアリングホイールなども装備する。さらに、新しいオペレーティングシステムを組み込んだ10.1インチMMIタッチディスプレイ、エンジン出力やトルク、ブースト圧、Gフォースなどを表示するRS専用12.3インチアウディバーチャルコクピットなども標準で採用した。
▲RS専用のナッパレザー表地スポーツシートやフラットボトムのステアリングホイールなどを装備。新しいオペレーティングシステムを組み込んだ10.1インチMMIタッチディスプレイ、エンジン出力やトルク、ブースト圧、Gフォースなどを表示するRS専用12.3インチアウディバーチャルコクピットも採用する
パワートレインに関しては、熟成版の2.9L"TFSI"V型6気筒DOHC直噴ツインターボエンジン(450ps/5700~6700rpm、600N・m/1900~5000rpm)に、シフトタイミングの高効率化および最適化を図った8速ティプトロニックトランスミッションを搭載。駆動機構は専用チューニングの4WDシステム"クワトロ"で、前後アクスルへのトルク配分40:60を基本に、強力パワーを確実に路面へと伝える。性能面では、0→100km/h加速が3.9秒、0→200km/h加速が13.7秒、最高速度がリミッター作動で250km/h(オプションの「RSダイナミックパッケージ」では280km/hにアップ)を実現した。
▲パワーユニットは2894cc"TFSI"V型6気筒DOHC直噴ツインターボエンジン。450ps/5700~6700rpmの最高出力と600N・m/1900~5000rpmの最大トルクを発生する
一方、懸架機構には専用セッティングのRSスポーツサスペンションを採用。DRC(ダイナミックライドコントロール)を組み込んだRSスポーツサスペンション・プラスも選択できる。さらに、パワートレインや足回りの統合調整が可能なアウディドライブセレクトも標準で装備した。