ホンダ・アコードEX 価格:465万円 試乗記
ワールドセダン、アコードがモデルチェンジした。新型(10thモデル)は、17年夏に米国でデビュー。18年北米カー・オブ・ザ・イヤーを獲得した実力車だ。
日本仕様はEXの1グレード。パワートレーンは2リッターエンジン(145ps)と2モーター(184ps)を組み合わせたハイブリッド(e:HEV)。18インチアルミ、電動ガラスサンルーフ、本革シート、8インチタッチパネル式ナビが標準装備になる。安全・運転支援システムは10種のアイテムをセットした最新のホンダセンシングをビルトインされた。
ボディサイズは全長×全幅×全高4900×1860×1450mm。ライバルのトヨタ・カムリ(同4885×1840×1445mm、G)と同等。新型は“立派な”クルマだ。北米市場をメインにした世界戦略車らしく大柄にまとめている。
スタリングはエレガント。クーペを思わせるルーフラインと強い存在感を放つフロントグリルが印象的だ。ダイナミックな意匠の18インチアルミは中空構造のレゾネーター(消音装置)内蔵タイプ。静粛性アップに貢献する。
インテリアはすっきりと上質、そして広い。Aピラー位置を従来比で後方に移動させ、同時にスリム化する手法で視界はワイド。メーターはアナログ速度計と 7インチカラー液晶を組み合わせた2眼タイプ。ヘッドアップディスプレイが標準装備。
走りは俊足。2リッター直4DOHC16V(145ps)ユニットは、発電と高速走行時に使用。日常の走りはEV感覚。モーター(184ps)が主役だ。発進時から太いトルクを発生する特質を生かし、力強い加速を披露する。スピードの伸びは印象的。アクセルを深く踏み込むと静粛性をキープしたまま、速度は一気に高まる。
高速道路はエンジンで走るが、モーターとの切り替えは注意していてもわからない。新型は力強く、スムーズで、静かなパフォーマンスの持ち主である。燃費は約100kmの試乗で17.2km/リッターと良好だった。
好印象を盛り上げるのが、しっかりとしたフットワークと快適な乗り心地。デュアルピニオン式のパワーステアリングと高剛性ボディ、そしてアダプティブダンパーの組み合わせは、全域でハイレベルな走り味をサポートしていた。
新型アコードは、「セダンはクルマの基本形」と、改めて実感させてくれる高い完成度が印象的だった。
グレード=EX
価格=465万円
全長×全幅×全高=4900×1860×1450mm
ホイールベース=2830mm
トレッド=フロント1590×リア1605mm
車重=1560kg
エンジン=1993cc直4DOHC16V(レギュラー仕様)
最高出力=107kW(145ps)/6200rpm
最大トルク=175Nm(17.8kgm)/3500rpm
モーター最高出力=135kW(184ps)/5000~6000rpm
モーター最大トルク=315Nm(32.1kgm)/0~2000rpm
WLTCモード燃費=22.8km/リッター(燃料タンク容量48リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路=21.2/24.4/22.6km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=235/45R18+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.7m
●主な燃費改善対策:ハイブリッド/アトキンソンサイクル/アイドリングストップ/可変バルブタイミング/電動パワーステアリング
●主要装備:ホンダセンシング(プリクラッシュブレーキ+前後誤発進抑制機能+歩行者事故低減ステアリング+路外逸脱抑制機能+渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール+車線維持支援システム+標識認識機能+オートハイビーム+先行車発進お知らせ機能)/ヘッドアップディスプレイ/ブラインドスポットインフォメーション/パーキングセンサーシステム/ドライバー注意力モニター/アジャイルハンドリングアシスト/デュアルピニオンアシストEPS/インライン形状LEDヘッドライト/電子制御パーキングブレーキ/エレクトリックギアセレクター/Hondaインターナビ+リンクアップフリー+ETC2.0車載器/エコアシスト/マルチインフォメーションディスプレイ/ドライブモードスイッチ/デュアルオートAC/ホンダスマートキーシステム/本革巻きステアリング/本革シート/前席電動調節機構/可倒式リアシート/ゼルコバウッド調インテリアパネル/チルト&テレスコピックステアリング/減速セレクター/18㌅ノイズリデューシングアルミ/シャッターグリル/フルフラットアンダーカバー/ワイヤレス充電器/チルトアップ機能付き電動サンルーフ
●ボディカラー:ルナシルバーメタリック
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万4780円