「注目のKカー試乗」便利な大開口ボディ、ダイハツ・タントの親切設計を体感してみた

ダイハツ・タント・カスタムRS 新型は新世代DNGAプラットフォーム採用 ボディ剛性を旧型比30%向上させると同時に約40kg軽量化 ボディは助手席側センターピラーを廃した大開口設計 実用性を徹底追求
ダイハツ・タント・カスタムRS 新型は新世代DNGAプラットフォーム採用 ボディ剛性を旧型比30%向上させると同時に約40kg軽量化 ボディは助手席側センターピラーを廃した大開口設計 実用性を徹底追求

ダイハツ・タント・カスタムRS(FF) 価格:CVT 178万2000円

最新4thモデルは優しい生活のパートナーを目指して開発。使い勝手抜群

 タントはスーパーハイトワゴンのパイオニアである。 1stモデル( 2003年登場)は当時としては異例の1700mmを超える背の高いボディを採用、常識を超えた広さを実現した。2ndモデル(2007年登場)は助手席側にKカー初のセンターピラーレスとスライドドアを組み合わせたミラクルオープンドアを採用。3rdモデル(2013年登場)では運転席側もスライドドアになった。

 昨年モデルチェンジした現行型はボディ構造面の革新はないものの、キャビンがいちだんと使いやすくなった。運転席に前後方向にロングスライド可能な新機構を採用。ドライバーとパッセンジャーがスムーズに助手席側リアドアから乗り降りできるようになった。シニアユーザーに配慮して、産学連携で開発したステップやグリップを装備。新型はいままで以上に日々の生活に根ざした設計思想が感じられる。

 メカニズムは、ダイハツの新しいクルマ作りDNGAに基づく新世代プラットフォームをいち早く採用。軽量化と高剛性を追求した効果で、背の高さを感じさせない安定感を手に入れた。パワートレーンは遊星ギアを新たに組み込んだCVTを新設計エンジンと組み合わせたことで、64psのターボ、52psの自然吸気ともに満足できる加速感を実現している。乗り心地もいい。
 定評あるスペース性と使い勝手に磨きをかけたうえで、走りにも目を向けた積極姿勢が、新型タントの魅力を高めている。

全長×全幅×全高3395×1475×1755mm 車重920kg 最小回転半径:4.7m ボディサイドにワイドモール装着
全長×全幅×全高3395×1475×1755mm 車重920kg 最小回転半径:4.7m ボディサイドにワイドモール装着
インパネは小物収納スペースを多数用意した機能的な設計 写真のディーラーopナビは大型9インチ(22万5720円)
インパネは小物収納スペースを多数用意した機能的な設計 写真のディーラーopナビは大型9インチ(22万5720円)
室内長2180mm カスタムRSのシートは合成レザーとファブリックのコンビ仕様
室内長2180mm カスタムRSのシートは合成レザーとファブリックのコンビ仕様
運転席は最大540mmのロングスライド付き アレンジ多彩
運転席は最大540mmのロングスライド付き アレンジ多彩
後席はシートバックを倒すとクッションが沈み込む 簡単操作で大空間が出現
後席はシートバックを倒すとクッションが沈み込む 簡単操作で大空間が出現
165/55R15タイヤ+切削光輝アルミ標準 足回りはやや固めの設定 乗り心地はしっかりとした感触
165/55R15タイヤ+切削光輝アルミ標準 足回りはやや固めの設定 乗り心地はしっかりとした感触

ダイハツ・タント・カスタムRS(FF) 主要諸元の主要諸元と主要装備

グレード=カスタムRS
価格=CVT 178万2000円
全長×全幅×全高=3395×1475×1755mm
ホイールベース=2460mm
トレッド=フロント1300×リア1295mm
最低地上高=150mm
車重=920kg
エンジン=658cc直3DOHC12Vターボ(レギュラー仕様)
最高出力=47kW(64ps)/6400rpm
最大トルク=100Nm(10.2kgm)/3600rpm
WLTCモード燃費=20.0_km/リッター(燃料タンク容量30リッター)
(市街地/郊外/高速道路=17.5/21.4/20.4km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ドラム
タイヤサイズ=165/55R15+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=4名
最小回転半径=4.7m

SNSでフォローする