ドイツのポルシェAGは4月28日(現地時間)、8世代目に進化したポルシェ911(992)の「カレラS」「カレラ4S」のクーペ/カブリオレに7速MTモデルを設定し、欧州市場でリリースすると発表した。
7速MTは基本的にオプションで用意され、標準仕様の8速PDKからno extra cost=追加費用なしでオーダーできる。また、同トランスミッションは「Sport Chrono package(スポーツクロノパッケージ)」のなかに組み込まれ、ポルシェトルクベクトリング(PTV)やタイヤテンパレーチャーインジケータ、PSMスポーツモードといった装備も同時に採用。ドライバーがシフトダウンすると自動的にスロットル開度を調整し、最適かつスムーズに変速できる“automatic rev-match function(オートマチック・レブマッチ・ファンクション)”を導入している。
搭載エンジンは8速PDK仕様の911カレラS/カレラ4Sと同様、2981cc水平対向6気筒DOHCツインターボユニット(450ps/530N・m)を搭載。カレラSのクーペでは車両重量がPDKモデル比で45kgほど軽い1480kgとなり、0→100km/h加速は4.2秒、最高速度は308km/hを実現した。また、燃費性能は10.0リットル/100km、CO2排出量は227g/kmを達成している。